平成17年から6年間、勤めていた会社の工場に赴任していましたが、新入社員が入ってこないこともあり、工場の方の平均年齢は年々上がってゆきました。
そんなこともあり、工場の方には時々こんな話をしました。
「18歳や20歳の頃に“若い”のは当たり前です。誰しもそういう時代があり、誰しもが若いのです。
むしろ、40代、50代になっても“若さ”を持ち続けることが大事だと思っています。若いということではなく、若さを持つということです。
では若さとは何でしょうか?私が思っていることの一つは“向上心”であります。
古い歌の文句に“若さとは幸せを疑いながら生きること、追いかける夢がある限り…♪”というのがありますが、まさにそれが若さだと思います」。
この話は、20代半ばで読んだ渡辺淳一の「ふたりの余白」(中公文庫)の中の「若さについて」を基にしていましたが、今になって読み返してみますと「若くて美しいことは平凡なことである」といったことしか書いてありませんでした。
20代だった私はそれを読み、大事なのは“若い”ということではなく、歳を重ねても“若さ”を持ち続けることが大切だと、自分なりに肉付けして解釈したものと思われました。
本を読んで頷くだけでなく、自分なりに考えながら読んでいた過去の自分に思わず感心しました。
ツーさん【2017.9.25掲載】
葉羽 同感です。"若さ”とは心の在りようだと思います。瑞々しい感性、感動する心、チャレンジ精神…数え上げればキリがないですが、そういうものをずっと持ち続けていきたいと思います。