最近は医師作家の小説をむさぼり読んでまして、その一環で帚木蓬生の「沙淋(サリン) 偽りの王国」(新潮文庫)を読みました。
オウム真理教のサリン事件にスポットを当てたドキュメンタリー小説とも言うべき作品ですが、幾つかのことを思い出しました。
「沙淋(サリン) 偽りの王国」
以下、私の地下鉄サリン事件(千代田線、日比谷線、丸ノ内線で発生)として。
事件は平成7(1995)年3月20日月曜日でしたが(もう30年も前なのですね)、会社(日本橋の本社。通勤に丸ノ内線利用)に着いて間もなく研究所の先輩から「地下鉄が大変みたいだけれど大丈夫か?」と。
地下鉄サリン事件
ネットなんてない時代ですから、人づてに何か大事件が起きたらしいことは分かりましたが、詳細は帰宅後にニュースを見て知りました。
カミさんが「お義父さんから大丈夫か?って電話があったけど、事件があった頃に出掛けたから」と答えておいたと。
そうです、フレックスなので事件があった8時頃に家を出ていたのです。
サリン解説のために何人かの学者がTVに出ていましたが、我が恩師森謙治先生の解説が一番分かりやすいと思いました。
森謙治先生
先生は有機合成化学協会長(平成5、6年度)として出ていたとのことです。
ある日帰宅するとカミさんが「森先生、今日はTVでヘリコプターに乗っていたわよ」と。深夜のニュースを見ると、ヘリコプターで上九一色村の上空からサティアンの説明をしていました。
オウム教団のサティアン
もう時効でしょうが、事件前の2月末に同僚のK君と森先生と3人で飲みました。
先生は勤め人と飲む時は2次会でちょっとHな店に行きたがる傾向があり、その日も2次会は錦糸町の色っぽい店でした。
後日談ですが、サリン事件の後に行ったりしたら週刊誌沙汰だったなと。
ツーさん【2025.9.15掲載】
葉羽 危ねぇ~! 今の時代なら格好のネタにされてたろうな。(笑)