結構小説は読んでいる方と思いますが、自分の名前も含めてですが、小説に私の友人知人と同姓同名が登場したことは記憶にありません。
そもそも小説の登場人物の姓名は、奇をてらっているのかと思わせるようなものが結構多いような気がします。
一十一(ニノマエジュウイチ)
姓にしろ名にしろ初めて見る名前で、読み進めている途中で「この読み方何だったっけ?」と、頁を遡ることがしばしばあります。
それが、先日読んだ「1日1話で読む5つの謎めく旅路」(双葉文庫)の中の1編に、中学3年の時のクラス仲間の女性と同姓同名〇〇△子さんが登場したのです(旧姓ではありますが、同級生は旧姓で呼びますので)。
姓の〇〇は同姓の多さベスト10に入る、平凡な姓です。そして△子も平凡な名です。
『1日1話で読む5つの謎めく旅路』
私たちの世代の女性の名は、圧倒的に「子」の付く名が多く、中学同級生の女性の名の3/4には「子」が付いています。
学年に恵子、玲子、英子、久美子さんは3人ずついました。△子さんも2人いました。
ちなみに同文庫に登場する人物の姓には、千成(80名)、豊原、浜地、立入(たていり)(1,100)、瀬沼、内浦(340)、木沼(0)、繁松(290)などが使われています。私の友人知人にそれらの姓の方はおりません。()内は名字由来ネットでの、その性の方の人数です。
『地獄楽』杠(ゆずりは)
私が会った中で珍しい姓の一人が杠(ゆずりは)さんで、それが1,200名ですので、それより少ない姓は人数を表示しました。
小説に友人知人の同姓同名が登場することに奇遇を感じましたが、それが小説にしては実に平凡な姓名であったことに驚きを禁じ得ませんでした。
ツーさん【2024.7.8掲載】
葉羽 読んでないけど下村敦史のミステリ『同姓同名』は全登場人物が同姓同名なんだね。同姓同名で一番困るのは、N党が故意にやってる選挙の立候補者だろうな。