「福島で生きていくということ⑤~ガラスバッジが配布されました。」です。
ガラスバッジ☆
■福島市では、就学前の乳幼児と妊婦の希望者に
ガラスバッジが配布されました。
9月から2ケ月間の線量を調べるそうです。
で、我が家には、私とひびさんの2つ。
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ガラスバッジ
(個人線量計) |
小中学校でも配布されているようで、
今日、夕方頃買い物に出かけると、
このガラスバッジを首にさげてる中学生や、幼児がわさわさ。
すごく、変な光景ですよね。
他の県の方から見たら、どう見えるのだろう?とか思ってしまいます
この線量計、線量がリアルタイムでわかるわけではなく、
後日回収されて結果を知らされるので、
その結果を信じるしかありません。。。
今は、外部被曝だけでも少量であってほしい、と願うばかりです。
■内部被曝調査
福島市では、4歳以上の全市民を対象に、
内部被曝調査を行うことにしたそうです。
子ども、妊婦を優先して始めるそうですが、4歳以上から。。。
内部被曝を調べるホールボディーカウンターは、
調査に5分くらいかかるらしく、
じっとしていられる4歳以上となったらしいです。
なんとか、4歳未満の子どもたちもできないものなのか。。。
と、思ってしまう親心です。
■園庭で遊ぶ
福島市では、校庭などの表土改善事業として、
校庭の上部5cmをすきとり、その表面の土を、
50cm下部に埋め戻す、という工事を7~8月にかけて行ってきました。
この工事により、校庭などの放射線量が大幅に低減します。
ひびさんの通う保育園では、
0.2マイクロシーベルトくらいまで、数値が下がったようです。
ですが、まだ園庭では遊んでいません。
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表土改善事業 |
先日、保育園から
「園庭での遊びについて」のアンケートがありました。
アンケート内容を要約すると、下記のようなカンジ。
・園庭で遊ぶことに同意しますか?
・同意する場合、子どもに長袖、長ズボン、マスクを着用しますか?
・園庭で遊ぶ時間は30分以内? 延長可?
我が家は、園庭で遊ぶことに同意、
長袖、長ズボンの着用はしなくてもいいが、
30分以内での活動でお願いします、
としました。
この判断がいいのか、悪いのか、わかりませんが、
ダー様と相談をして決めました。
園庭で遊ぶことでも、こういったアンケートが必要だったり、
10月に行われる運動会は、
近くの学校の体育館を借りて行われたり、
まだまだ「いつも通り」を取り戻せていないことを痛感させられます。
■矛盾
家では産地に気をつけていますが、
外食にちょこちょこ行きます。
家ではミネラルウォーターを飲んでいますが、
外食先では、きっと水道水を飲んでいます。
家では北海道牛乳を飲んでいますが、
保育園では、福島産牛乳を飲んでいます。
家では生野菜は極力控えていますが、
ランチバイキングに行けば、生野菜、がっつり食べてます。
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ランチバイキング |
自分のやっていることに、矛盾を感じることが多々。
その中でも、自分を納得させながら生活していますが、
時々、こんな自分がいやになります
幸い? 産婦人科の先生が、
「大丈夫、大丈夫」という方で、
微量の放射性物質を怖がるより、
「ストレス」のほうが怖いんだよ、とおっしゃる方なので、
あまり気にし過ぎないようにしています。
1978年以来200万人超えだった福島県人口が、
この震災により7月時点で199万人と、
33年ぶりに人口200万人を割ったそうです。
「これから」の地球を、日本を、福島をささえるのは、今の子どもたち。
そして、我が家には間もなく新しい家族が増えようとしています。
この尊い生命が、健やかに育つことのできる、
そんな福島を早く取り戻してほしいし、
取り戻したいです。
つづく。
(配信 2011.9.8 サオリ)
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