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その77福島で生きていくということ1

by サオリサオリ
 

 サオリ ここ最近、ヒビさんの様子がおかしい・・。

 6月3日 オカルト☆

ヒビキひびさんとディズニーランドから帰宅後、
 なんとなくひびさんの様子に違和感を感じて、熱をはかると39度の発熱!

 それでも食欲はあり、元気に遊んでいたので、
 そのまま就寝

 しかし、寝つきが悪く、数10分ごとに起きてました

 23*30頃に、突然悲鳴に近い泣き声で起きたので、びっくり

 たぶん、夢を見ていたようで、
 夢の中で機嫌をそこねて、起きてからも泣き叫び、

ヒビキ 「下行く~」 「バァバのお部屋(行く~)~」
 と、要求が凄かったです。

 相変わらず熱も下がらず、寝つきも悪いので、
 座薬に頼ってしまいました

 バァバのお部屋に行ったり、
 リビングに行って、気をまぎらわせながら、
 遊ぶ気マンマンのひびさんをどうにかなだめ、
 寝室へ。

 しばらくして寝付いたかと思った、30分後。。。

 突然、ひびさんがムクッと起きて、枕元の白い壁を指差して、

ヒビキ「あ!!トーマス!!」
 といい始めました。

 豆電球だけの暗闇の中、
 白い壁を指差しながら、時には覗きこみながら、

ヒビキ「あ!!バズ!!
 あ!!ウッディ!!
 ナンダコレ!?
 あ!!スペンサー!!
 きかんしゃトーマス!!
 パーシー!!
 ビル!!
 ナンダコレ~!?」
 と言っています。

 明らかにひびさんには見えているようです…。

 壁伝いに歩いて、
 目も開いています。

 夢を見て、幻覚状態になってるんだろうな、
 と思いながら笑って見てましたが、
 いつまでも、

ヒビキ「あ!!エイリアン!!
 あ!!ミッキーのバス!!」
 といい続けるひびさんの様子がだんだんオカルト状態に見えてきて、
 見ているのがだんだん怖くなってきたので、
 枕元の電気をつけました…。

 すると、ひびさんは

ヒビキ「あれ!?ウッディー
 バズいないー
 もう一回ー」
 と、これまた大変な事態に。

 散々騒いだあげく、
 ようやく今、寝付きました。

 が、まだ寝言で

ヒビキ「きた!バズ!」
 とかブツブツ言ってるし、
 手遊びみたいな仕草もしてるし、
 今晩は長い夜になりそうです…。

 明日はお休みかな…

 早くひびさんの具合がよくなりますように。

 6月12日 福島で生きていくということ

 保育園で放射線についての講義がありました。

 講師は、○○大学の教授とかではなく、
 福島市信夫地区在住の放射線技師(20代後半)の方でした。

 とても聞きやすく、参考になり、
 また、○○大学の教授、とかではなく、
「福島市に住んでいる目線」での講義内容は、
 勇気づけられるところもありました。

 今日聞いたことをざっくり紹介していきたいと思います。

■線量測定器に関して。

 購入するなら、ガンマ線とベータ線の両方を測れる
 測定器でなければ意味をなさない。

 yahooなどで、4、5万で購入できるものは、
 ガンマ線しかはかれないそうです。

 ほとんどの放射性物質は、ガンマ線とベータ線の両方を放出しており、
 ガンマ線しかはかれない測定器だと、その分数値が低くなるので、
「過小評価」してしまう場合があるということでした。

 今福島市の幼稚園や保育園に配られている測定器も、
 ガンマ線しかはかれないものらしいです。

 数字に惑わされることなく、放射線について
 正しく理解していきましょう、とのことでした。

 保育園での数値は、ガンマ線の数値であるということがわかったので、
 それをふまえた上で、参考にしていきたいと思いました。


■平均 屋内0.5マイクロSV、屋外1.5マイクロSV。

 講師の方は、ボランティアで福島市の色々なところを計測しているようです。
 すると、だいたいの平均は、屋内0.5、屋外1.5らしいです。

 これを、仮に
 屋外で3時間、屋内で21時間、過ごすと仮定すると、

 3×1.5 + 21×0.5 × 365 = 5475(マイクロSV)= 5.48ミリSV

 という計算になります。

 震災前だと、 1ミリSVもなかったと思うので、
 この数字はかなり大きい数字に見えますが、
 この講師の方の見解だと、
「被爆しないにこしたことはないけれど、怖がりすぎるほどの数字でもない」
 とのことでした。

 ちなみに、
 世界平均の一人あたりの自然放射線は 2.4ミリSV。
 胸部X線で、6.9ミリSV。
 ブラジル・ガラパリでの自然放射線量、10ミリSV。
 です。

 この講師の方も、1歳のお子さんがいて、
 奥様は福島市で第2子の出産を間もなく控えており、
 私と境遇が似ているので、さらに親近感がもてました。

 ○○大学の教授とかは、
 結局一生福島に住むわけではないから好き勝手言えるし、
「安全」を強調しなくてはならない立場でもある。

 教授とかではなく、
 福島市に在住し、これからも在住し続けることを考えていて、
 子どもを育て、これから出産を控えている、
 そして、放射線について詳しい方からのお話は、とても身にしみました。

 基本「大丈夫」と言ってくれたこの講師の方が、
 何点か注意点をあげたので、
 そちらも紹介します。

 具体的な地区名を出すので、不快に思われた方がいたらすみません。
 冷静に見ていただければと思います。

■数値の高いところ

・カーポートの雨どいの出口
 低いところで30, 高いところで100マイクロSVの値を検出しています。

・雨どい
 50マイクロSVはあります。

・公園のすべり台の下。
・水たまりとなりえるところ。
 10~15マイクロSVはあるそうです。

・土よりもアスファルトの方が数値は高めです。
 アスファルトは、デッキブラシで掃除をするだけで、
 数値が半分以下になるそうです。
 我が家では、今日、お掃除する予定です。

 ただし、同じ場所でも、局所的に高い場所、
 低い場所というのはあるそうです。

 同じ畑でも、あそこは低いけど、ここは高いとか、
 微妙な場所の違いでの数字の差があるそうです。
 いわゆるホットスポットですね。


■換気、エアコン、窓あけ、洗濯物について

 今、福島市では、放射性物質が降り注いでいるわけではほとんどありません。

 放射性物質は、すでに地上に落っこちています。

 国道沿いや、風の強い地域、風の強い日では、
 落っこちた放射性物質が、まいあがってしまうので、
 換気や窓あけは、控えたほうがいいとのことです。

 それ以外であれば、換気、エアコン、窓あけは問題ないとのことでした。

 洗濯物についても、
 ヨウ素や、セシウムは、水に吸着しないので、
 洗濯物を外に干しても、取り込む時に軽く払えば問題ないとのことでした。
 福島市の中でも数値が高めの渡利地区で、洗濯物の数値を計測した結果、
 特に問題なかった、とのお話でした。

 私は無知で、放射性物質が降り注いでいるのかと思ってました。
 しかし、そうではなく落っこちているのに、この数値。
 放射性物質の力って、本当に凄いんだと、改めて痛感しました。

 つづく。

(配信 2011.6.27 サオリサオリ)

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