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  by Suzaku-RS / Site arranged by Habane
"Look Forward" by TAM MusicFactory

朱雀RS 12月…それは冷たい空次元に世界を押し込める季節の始まり。

 とある師走のある日、ポツポツと空が涙をこぼす…
 冬の雨はどうしようもなく重い…

 ただでさえ冷たい空気に責められているのに
 まるで氷の刃を突き立てるかのように、ホホを打つ!

 寒く冷たいその雨の一日に僕は思う。
 ”ああ、いやだ…どうせなら、まだ、雪のほうがマシだ!?”

 そういえば、もうすっかり山のことは忘れていた…
 年末年始の休みには、訪れて見よう!
 そして、懐かしい人達の様子も確かめてこよう…

 そうだよ、だって僕の原点だもの…
 なんだか、雪が恋しい…
 なにも、遠ざかることはないさ
 うん、また訪れて見よう!

 あの、泣きながら滑っていたピステへ…・

 

 冬空の涙は、なんだかきびしくて暗い!
 涙の分だけ幸せになれるなんて、とても思えない!

 人々は同じような色と形の服に身を包み…
 まるで、デスマスクをつけたように一律に無表情で
 ただただ街並みを通り過ぎて行く。

 それは師走の忙しさなのか、生きるはかなさなのか
 僕には判らない

 ねぇ、なんでみんな同じくダークスーツなの???
 ねぇ、なんでみんな同じ歩幅で、同じリズムで歩くの???
 ねぇ、なんでみんな無表情でいられるの???

 なんだか、重く垂れ下がった気持ちで、僕は人波を見ている。
 地下歩道はまるで、人の河みたいだ!

 哀しみや歓びの涙は
 悔しさや達成感の涙は
 淋しさや恋しさの涙は
 訳もなく流れる、溢れ出る感性の涙は
 人を大きくするかもしれない…

 ただただ、冬空の涙は冷たく重く暗くきびしい…

 ああ、この街は僕の街じゃぁないんだ!
 ああ、僕はここに居るべきじゃぁないんだ…

 雨上がりにふいにおこるビル風に僕はそんな想いを走らせる。

 

  「12月の雨の日」  By はっぴいえんど In City

 水の匂いが 眩しい通りに
 雨に憑かれた人が行き交う
 雨上がりの街に ふいに風がおこる
 流れる人波を 僕は見てる

 雨に病んだ 渇いた心と…
 凍てついた空を 街翳が縁どる
 雨上がりの街に ふいに風がおこる
 流れる人波を 僕は見てる

 ひときり…人波を見つめていた僕は
 やがて、諦めたかのようにその河に飲み込まれて…
 静かに日常へと戻って行く

 なんだかつまらないじゃないか?
 僕はちいさなヤクザにもなれやしない…
 この静かに重い日常から逃げ出せもしない…

 なんだか、劇的に変化したい!
 静かに少しづつ変わって行くんだって決めた筈だ!
 そう、少しづつ少しづつ…ゆっくりと穏やかにと…

 今はただ、はやる気持ちを抑えて…
 そうただ静かに休もう…

  

 今までだって…一所懸命だったじゃないか…
 時を経て価値感が変わって違う道を歩き始めるだけだ…

 今までの自分を想い起こして…
 これからの自分を想像して…

 今はただ静かに休もう…
 母なる大地の胸に包まれて…
 今までの自分だって、大切にしてやろう…

 12月の雨にそんな想いを僕は流し込む…
 今はそうただ静かに休もうや!

 年が明けたら…
 新しい歴史を刻もう!
 新しい自分を見つけよう!

 そう、僕はいつだってマッシグラでありたいと思っている。
 そう想い続けたいと思っている。

 新しい時へ…新しい季節にむかって…

  

 上を向いたらキリがない 下を向いたらアトがない 泣いてたまるかっ! 夢がある

(by 朱雀RS 2017.12.23 リニューアル・アップ)

朱雀RS なんだぁ…やっぱし暗いじゃん!?
 1週間程、山と田舎に篭ります!
 皆様、良い年をお迎え下さい!!!


 


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