| 【中世の亡霊】 現代の我々は多かれ少なかれ、自然科学はカナリ世の中の真理に近いものであることは理解していると思います。
高校までの過程で、一通り数学、物理、化学の基礎は大抵の人は学ぶことになっています。 例えばコインを投げて表が出る確率が1/2であることは中学生でも理解できる。(裏も1/2) そして、稀に3~4回、表が続けて出ても何十回も繰り返せば、表と裏が出る回数は同数に限りなく近づいていく。 これは現代人ならば常識な「確率」の理解です。
ところが起業支援などをしていると、スゴイ考え方の人に時々出会います。 「私はこのやり方でズッと成功してきているのだから、これからもこのやり方で良い。」 「私はこれを自分の使命と信じているので、神様はそれを守ってくれる。今までもそうだった。」
冷静に考えれば、これらは「単に表が3回続けて出ただけ」ということがよくあります。 しかし、それが理解できない。 あげくの果てには「占ってもらったら、それが良いと言われた」という「今は中世か?」と思ってしまうような陰謀論的な話まで出てきてしまう。
私達は神話の世界に居るのではない。 事業は科学と論理の裏付けをもって進めるべきで、魔女の呪いで結果が動いてはならないのです。 「表が必ず出る」と思っていたゲームで、裏が出たらどうしますか? 陰謀論者は対応できないですよ。
(2025.4.22掲載) |