夜の中に by 音
暗闇だ。 周りが見えない。 黒。 黒い世界。 光なんて見えない。 明日なんて来なくても構わない。 楽しいことなんて、そんなにないんだから。
「暗闇と思わず、夜の中にいると思えばいいのよ。 そしたら、必ず朝は来る。 明けない夜はない。 朝か来たら景色は変わる。 それだけで、少しは夜が 楽しくなるんじゃない? …なんてね」
と、あの時 微笑んでくれた 君の言葉と君自身が、 僕の闇に差し込む光になったよ。 …なんてね。
いつか、照れずに言える日まで、 夜を楽しむことにするよ。