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『Fukushima 50』
 2020年 日本映画
 監督 若松節朗

 門田隆将 著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男吉田昌郎と福島第一原発 』を原作とする。被災経験者としては、観ておかないとならない映画ですね。何やら賛否両論あるらしいが…。

 しかし、称賛に値することは、しのごの言わず素直に称賛するべし!俺はそう思う。これは、あそこにいたエンジニア達を描いた映画である。原発の是非など問うていたら成立しないドラマだ。彼らの責任感…これだよな。良い映画だと思います。

 ずさんな管理と言えば、その通りだろう。しかし、あの時までこれでよしと疑問を持っていなかった筈だ。これは仮に批判している奴らがあの原発で働いていたとしても、なんの疑問を持たなかったのは一緒の事だろう。

 東電や国にこそ重い罪はあるが、あのエンジニア達を描いた映画にぶつけるのはお門違いというものだ。あの時の記憶がまざまざと蘇る。批判している連中は原発の何を知っているというのか!被災者の気持ちをどれだけ知っているというのか!軽はずみな言動が福島の人を傷つけているとも知らずに。

 私は原発完全否定派です。この事故を描いたってだけで戒めになる。ときたま映画を斜めから観てしまう人間です。斜めから観る人を斜めから観るときもあります(笑)

pie造(2020.4.5掲載)


 
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