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その34「山頂で焼き肉「燧ヶ岳」♪の巻」 | |
ピカイチ君の「山スキー、主な感動実績編」から、平成22年4月~5月1日の燧ケ岳編。 単身赴任解消、引継、挨拶まわり等々のバタバタの一ヶ月が過ぎ、今年もご褒美に定番燧ヶ岳山スキーを天気予報を見極めながら一泊二日で企画。 今年は、ゲレンデスキーは数回やったが、遅まきの春スキーであり初日の足慣らしとして小豆(あずき)温泉から三岩岳初めてのコース。 小豆温泉でルートを確認、旧道国体コースを薦められとりあえず新登山道分岐を目指す。 メンバーは山スキー初めてのT君と尾瀬初体験のA君と三人。 郡山からの常連S君は日帰りのため3時間前に先発。
出だしから雪解けの落ち葉のたまった登山道の本格的な急登。 展望もなく不摂生を痛感させられる鼓動と汗に絞られる。 苦しいと思いつつも、今回はテント泊でなく初めて温泉付きの民宿泊まりであり、今夜の湯上がりビールを想像し頑張ることにする。 1時間で雪の登山道にたどり着く。 時間もすでに昼を回っている。天気はいいが風が冷たい。 ここで昼食にしないとあと機会はないと昼食。
昼食後、本格的に雪上登坂。 1時間後山頂を覆い始まった真っ白い雲がどんどん下がってきて吹雪き状態。 その時、山頂を極めたスキーのS君がいま体験してきたホワイトアウトを解説。 足慣らしと言うことで下山のきっかけが出来、即、下山となる。 山スキー初体験のT君はスキーはシャーベットの雪に本人の意思に適わず即決担ぎ下山。 何ごとも経験。春山は気象が急変する。無理は禁物。 湯の花温泉ではイワナづくしと裏山からとったまだ可愛い山菜の料理と女将さんが打った蕎麦に舌鼓で一気に酔いが回り、風呂をいただきながら冷酒に明日が本番と早めに切り上げ、暖かい布団の中での爆眠となり。
MayDay。定番燧ヶ岳。今年は雪が多い。天気は快晴。 初体験同伴の2人も3人も同じ、息子と同じ年の民宿の息子を誘い御池に向かう。 熊沢田代上部は真っ白である。 今年はファンスキー(98cm)、プラスチック登山靴で挑戦。 例年であれば重いスキー靴と山スキーを背負うのであるが、今年は本当に軽い。 体重は変わっていないのにバテない。 昨年までは前日テント泊まりで寒さに負けないように飲み過ぎて、二日酔い状態での登山だったのだろうか。 紺碧の空と雪の白さと静寂の中で、今年も来れたことを、家族、同僚、健康、全てに感謝である。 3時間後、山頂到着。 スキーを諦めたT君、早速、風を避けた岩場で、奥会津では有名な途中で買った味付きマトンの焼き肉である。
しかし気温が低くてガスが気化しない! 「腹にガスを入れてあっためっぺ」と懐に入れてついにバーナーに点火。 次々に到着する登山者が「何だこのいい臭いは」と、まさか東北で一番高い残雪のこの強風の燧ヶ岳山頂で焼き肉をしているとは想像は出来ないであろう。 風で震えながらもまずはビールで乾杯。 気圧が薄いので「プシュッ」音がいい。 マトンをジュージューと音を立てながら口に入れる。 年甲斐もなく「ウメエ~」と羊の鳴き声を出してしまうのでした。 凄いですね、羨ましいですね、山頂の焼き肉!こればかりは、到頂した者だけが味わえる勝利の美酒というヤツでしょう。(勝利?)
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