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その9「温泉がいいの巻」 | |
今回のお話は、「ピカイチ君、五感の会津感動記」からの一篇。 10年ぶりの単身赴任、会津の豊かな自然、歴史風土に興味津々で、好奇心旺盛なピカイチ君は、「しばらく帰らないから」と、カーちゃんに宣言。 しかし、炊事洗濯、掃除、布団の上げ下げ、風呂入れ、ワイシャツのクリーニング出し、と落ち着くまでは時間が掛かりそう。 最低、週に3回は夜の懇談会等々で買い物もままならず、現地妻などもっと面倒くさくなりそうだし・・・。
4月早々、酔って帰宅。風呂の追い焚きで熱いと思って飛び込んだが、なんと表面だけ。 修行僧の気分で般若心経を唱えながら沸くまで1時間、単身赴任の厳しさを痛感。 翌日は会議で出張。 会議室の鏡の前で「ガーン」・・・スーツの上下が違うのでした。 こういう場合は、開き直るに限りますね「いやー違い分かりますか」なんてヘラヘラして、サービス精神旺盛で緊張する会議の前で大笑いでありました。話がそれましたが。 職場の人に話したら、会津には、若松にも東山・芦の牧温泉のほかにいっぱい温泉があるんですよとのこと。 会津若松駅前にもあるし、車で20分ぐらいのところに会津美里町、会津坂下町それぞれ2,3あるんですね。 それも500円以下でサウナ付き!これはたまりませんね。 夜直帰の日は、クリーニング、買い物のついでに温泉です。
帰ってこないピカイチ君を心配して、カーちゃんは毎週金曜日、高速バスで「通い妻」。 いろいろ温泉めぐりしながら結構僕以上に楽しんでる様子。 土日は只見川流域にもドライブ。 いやーどの町村にも特色ある温泉がありますね。 温泉のハシゴで湯窓から見る奥会津の残雪と新緑は、時間がゆったりと過ぎ癒されます。 特に金山町玉梨温泉は濁った茶褐色で炭酸ぽく鐵の匂いがあり、ほんとうに暖まります。 アイデアマンの主人とまさに妖精のような女将さんの笑顔は、野尻川のせせらぎとともに心を洗ってくれます。 (※詳しくは www.ebis-ya.com/spa.php) 僕がもっぱらインドアで会津の文化の香りを満喫しているのに対し、ピカイチ君はアウトドアで温泉巡りのようです。 今回のエッセイで気が付いたんですが、ピカイチ君は10年ぶりの単身赴任。 対する僕は、10年ぶりに三たび会津勤務となって夫婦水入らず。 お互い10年かぁ・・。 ま、こんなに違う二人が、会津で始めての飲み会で、お膳が隣り合わせになったのも何かの縁なのでございましょう。 末永くお付き合い下さいませ。
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