アデルの恋の物語　　by 真魚

　共感を呼ぶ恋愛映画は数々あれど
　この作品には共感ではなく
　それをも飛び越えた凄まじさを感じるだろう

　一途な恋。それは果たしてエゴなのか…
　恋愛における究極のテーマを
　この作品は、投げかけている

　ヴィクトル・ユーゴーの娘の実話を描いた作品

◆アデルの恋の物語（1975／フランス映画）
　制作 フランソワ・トリュフォー
　監督 フランソワ・トリュフォー
　脚本 ジャン・グリュオー ほか
　出演 イザベル・アジャーニ（Adele）／ブルース・ロビンソン（Lieutenant Pinson）／シルヴィア・マリオット（Mrs. Saunders）／ジョゼフ・ブラッチリー（Mr. Whistler）

　ヴィクトル・ユーゴーの娘、アデル・ユーゴーは、イギリス軍中尉の青年に一目惚れした。以来、青年の任地が変わるたびに、アデルも彼について回る。そして彼女の愛は、次第に執念とさえ呼べる激しいものになっていく……。