◆永遠と一日(1998/ギリシャ・フランス・イタリア合作映画)
制作 アメディオ・パガーニ
監督 テオ・アンゲロプロス
音楽 エレニ・カラインドロウ
出演 ジ ブルーノ・ガンツ/イザベル・ルノー/アキレアス・スケヴィス
死期を悟ったひとりの老人と 戦火で家と家族を失った難民の子供。老人と子供に歳の差などない。抱える絶望と不安の重さは同じなのだ。二人は同じものを抱えた「同志」として大きな旅へ出る。自由を失った(よそ者という自覚と孤独を背負った)者にしか描く事の出来ない重さがアンゲロプロスの作品にはいつもある。 この作品は、そんな監督の一環したテーマでもある老いと、人生への期待と絶望を全て凝結させたものとなった。 「人生は美しい」... 老人の問いかけに詩人はそう答える。 最期に老人が人生に抱いた感情とは 果たしてどちらであっただろうか。この作品に触れて答えを見つけていただきたい。(真魚) |