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  公園の男  by 真魚

 どこにでもある公園に
 背の曲がった男がひとり
 石のようにじっとしている
 陽が暮れると寝床を探す

 どこにでもある公園に
 背の曲がった男が一人
 石のようにじっと動かない
 陽が暮れると犬小屋で眠る

 だけど誰も奴を鎖で繋ぐことは出来ない

 学校帰りの子供たちが
 棒っきれで男をからかう
 奴と目が合った時 俺は
 傍に駆け寄り抱きしめたくなった

 死んだように眠る男の姿は見えない

 鏡の前に立つ
 俺の後ろには
 男の姿が
 ぼんやりと見えるんだ

 冬の風は冷たくつらい
 冬の風は冷たくつらい

 どこにでもある公園に
 背の曲がった男がひとり....


Poem by Mao
BGM by Blue Piano Man "Cryin' In The White Room”
Photo by 大和伸一 "ベンチ"
Site Arranged by Habane

 

真魚詩集
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