ロンドンの地下鉄は世界で1番古い歴史(1863年創業)を持っており、現在12の路線があります。
東京の地下鉄と同様に路線がかなり充実しています。
トンネルが半円状(かまぼこ型)に掘られているため車両も同様の形をしており、"Tube(チューブ)"の愛称で親しまれています。
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Tube(チューブ) |
しかし、工事、信号や電気系統の故障、ストライキ等で毎日どこかの線が止まっていることが多いので、通勤時は毎朝ニュース等で地下鉄の運行状況を確認する必要があります。
世界最初の地下鉄であると同時に世界最古であるロンドンの地下鉄は、その歴史の長さゆえ、公共交通機関としてのサービスの質や安全性という点で大きな問題を抱えています。
エスカレータがない駅もあり、「バリアフリー」を感じることはできません。高齢者が地下鉄を利用するのは難しいのではないかと思います。
毎日地下鉄を利用してみて私が感じたことを以下に挙げてみます。
【日本(東京)の地下鉄と比較】
①トンネルの大きさがあまり大きくないので車両の幅は日本の車両より狭い。
②車両がかまぼこ型のためドア付近の天井が低く、背の高い人はドア開閉時に注意。
(私くらいの身長(170cm)でギリギリです。)
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地下鉄路線図 |
③エアコンがないので夏は暑いのではないかと思う。
(通気孔の開閉はできるが。)
(←エアコンが無いのは緯度が高いからかな?)葉羽
④切符は窓口か自動販売機で購入するが自動販売機はコインしか受け付けないので不便。
(しかもコインも受け付ける種類が限られている。)
⑤行き先が地名の他に東西南北でも表示されているので外国人には分かりやすい。
(日本の場合だと行き先が地名表示のみでその地名が乗車駅からみて西にあるのか東にあるのかを理解していないと乗車した列車が西に向かうのか東に向かうのか分からない。)
⑥大きな荷物を持って乗車する利用者のための荷物置きスペースがある車両があって便利。
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車両の内部 |
⑦乗り越し料金のチャージができ、自動改札にタッチすれば通れる定期があって大変便利。
(JRのSuicaのロンドン地下鉄版)
⑧東京の場合、朝のラッシュ時に車内が既に満員でも無理に乗車する人(次の電車を待つようにアナウンスされているにもかかわらず)がほとんどだが、ロンドンの場合は、車内がある程度混雑(隣の人と肩が触れ合う程度)すると、アナウンスの指示に従って次の電車を待つ人がほとんどである。
(←国民性の違いなんだろうね。)葉羽
(2004.4)
《リニューアル配信:2019.9.29》 nemoto |