PART
4 「小塚の森」
大熊町小塚の「杣人(ソマビト)」高橋清さんの案内で大熊の「森」に入る。地元の人にもあまり知られていないらしいが、ここにはかつて(第二次世界大戦前後の時期?)日本唯一の「製炭試験場」があったそうだ。当時ここが「木炭」を生産するための研究・研修拠点となっていた。日本全国から「木炭生産」による山での生き方をここで学ぶ人たちが集結した。当時の日本のエネルギー産業を支えるため、必死な研究がここで行われていた。山道を進むと縄文の遺跡もある。原発云々の時代の前からここにはある意味「日本のエネルギー産業への使命」があった。今は防護服を身にまとい散策しなければならない場所だが、そのことがウソのように美しい森だ。
(2014.6.30)Kotuka Ookuka |