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10 「赤阪友昭」
写真家の赤阪昭さんが今日福島県立博物館へ来館。 「自然と人の間隔・距離感」これは今、被災地のみならずグローバルな視野にったっても現代社会が自然との共生を図るうえで見つめなおさなければならない問題。彼は今、奥会津の森や南相馬を中心とした福島の沿岸部に入りその「感覚」を確かめている。彼の視点は「熊」「人」それと「自然」。奥会津の森とアラスカの大地。共通点は無いように見えても、彼はそこで生きとし生けるものの「生業(なりわい)」の中から生まれる関係性・間隔を追い続けている。奥会津の鉄砲打ちの話を聞き「熊の道」を探す…シャチの姿を求めカヤックで旅する…森の人と自然との共生を探る…そんな話をとめどなく続けた。あっという間に時間は過ぎてしまった。人と自然がゆっくりと対話し、距離感を縮める…というより人は自然に合わせて、呼吸をしていくべきなのだな…。彼の話にはいつも「土臭さ」を感じる…。
(2014.6.18)人物編 |