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#037 沼沢湖のヒメマスの巻




by Fuji
Reported by Fuji
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【2018.6.26】 沼沢湖のヒメマス、大正期の移植

大好きな沼沢湖のヒメマスを仕事の情報誌(福島県史料情報第51号、昨日発行)にも、以下で書いてしまいました。

<沼沢湖のヒメマス、大正期の移植>
 ヒメマスは、ベニサケの陸封型の魚で、日本では北海道の阿寒湖とチミケップ湖に野生種として生息しており、明治二十七年(一八九四)に阿寒湖から支笏湖に移植されて以降、全国各地の湖に移植されてきた。福島県では、大正時代初めから、猪苗湖、桧原湖、秋元湖、沼沢湖(当時は沼沢沼とも呼称)等に移植が試みられたが、移植が成功し、現在でも水産資源として活用されているのは金山町沼沢湖のみである。
 当館収蔵の「水産 免許漁業 漁業組合 水産試験場」(明治・大正期の福島県庁文書三〇二四)に、沼沢湖へのヒメマスの移植記録が残されているのでご紹介したい。
 移植は、福島県水産試験場の大正四年度の養殖試験事業の一部である鱒児放流経済試験として、実施された。この試験には、土湯村土湯養魚社と沼澤村沼澤鱒養殖組合の二団体が選ばれ、沼澤鱒養殖組合には、米国産ニジマス卵五千粒と秋田県十和田湖産マス卵十万粒が配付された。この組合は、大正二年(一九一三)からマスの養殖を始めた。そして、大正三年に放流した北海道西別川産マスの一部八百尾余りが、翌年に孵化場付近に遡上し、十五万粒の卵が得られたとの記載がある。
 大正二年に北海道西別川の虹別事業所から福島県にカラフトマスの発眼卵五十万粒が送付された文書が、現在も北海道に残されていることから、(野川秀樹「さけます人工孵化放流に関する古文書の紹介(2)」SALMON 情報 No. 10 二〇一六)養殖開始時の魚はカラフトマスであった可能性がある。十和田湖産マスについては、当時の養殖実績からヒメマスと推定できる。
 明治十年以降、米国産のニジマス等マス類の移植事業が、内水面漁業資源の確保を目的として、国の指導により各地の自治体で盛んに行われてきた。生息環境に適した沼沢湖などの湖には、一〇〇年後の現在でも、移植された魚たちが累々と息づいている。

 

【2018.7.1】 微温湯温泉

この季節は、微温湯温泉に限ります。

盆地32℃のところ現地25℃で、湯温は32℃です。

ここの建物は、登録有形文化財に指定されています。

奥の建物は、戊辰戦争で焼かれ、明治初期に再建されたものです。

 

【2018.7.7】 ヒメマス釣り

雨の中、またヒメマス釣りに行ってきました。

釣果はいまひとつでしたが、雨あがりの湖面は、とてもきれいでした。

 

I also went kokanee fishing in the rain. Catch was no good, but the lake surface with rain finish was very beautiful.

 

◆ 釣り川柳/詠み人知らず
「釣れぬから 釣れて愉しい 時がある」

 《掲載:2018.7.9》by Fuji

葉羽葉羽 趣味をそのまま論文に。さすがです!

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