<<INDEX | <PREV | NEXT>
 NO-289 竹田の子守歌
毒舌亭Presents
Site Arranged by Habane
 

【昭和 listen】#161〜竹田の子守歌(昭和46年)

 西日本の自治体には、ほぼ必ず同和問題担当の組織があり、他方東日本では公には同和問題は存在しないとされてきたが、我が県にも事実上同様の地域があると知ったのは、生活保護のケースワーカーをしていた若い頃だった。

 それまで身近にはなかったことなので無知はやむを得ないことだったかもしれないが、不覚だった。現にそのようなケースも担当したとき胸が痛んだ。

 この歌は、京都竹田地方の子守唄で、被差別部落に伝わる子供の労働歌と言われる。

 題名に「子守唄」とあるが、正しくは「守り子唄」であり、子供を寝かしつけるのではなく、部落出身で子守として奉公に出され、学校へ通ったり遊んだりする余裕のない10歳前後の少女の心情が唄われているとされる。

 昭和46年にフォーク・グループ「赤い鳥」のデビュー作として発表されたが、デリケートな内容なので、その後長い間、いわゆる「放送禁止歌」として事実上扱われた。平成の時代に入りようやく緩和されてからは、多くの歌手によってカバーされている。

 歌っている山本潤子は「赤い鳥」の元メンバー。「赤い鳥」は、第3回「ヤマハ・ライト・ミュージックコンテスト」全国大会で「竹田の子守唄」を歌い、第2位のオフコースなどを抑えてグランプリを獲得した実力グループ。

 代表曲に「翼をください」があり、解散後の昭和49年には、「フィーリング」を大ヒットさせた「ハイ・ファイ・セット」が結成された。

 何年か前に夫を失って以来お見かけしないので、彼女の動向がいささか気になっている。

 ♬ 竹田の子守唄(Live) / 山本 潤子

毒舌亭(2021.7.7up)

【画像クリックでYoutubeへジャンプ】

♬ 竹田の子守唄(Live) / 山本 潤子

PAGE TOP


 

 Copyright(C) DOKUZETSUTEI&Habane. All Rights Reserved.