【日々回顧館だより】#016 〜カセットテープ+吉永小百合+ペヤングソースやきそば
2.13福島県沖震災で壊れ修復したオーディオ・ラックの引き出しから、昔NHK-FMでエアチェックしたクラシック(NHK-FMはクラシックの宝庫)やらジャズやらポップスの音源に混じり、歌謡曲も入ったカセット・テープがワンサと出てきた。
その中に吉永小百合(と和田弘とマヒナスターズ)のデビュー・シングル「寒い朝」が入っていた。昭和37年の曲だ。
昔を思い出せば、テレビが普及する前の家庭では、ラジオが唯一の娯楽装置だった。
夕方になると、タンスの上の昔のラジオから、連続ラジオドラマ(「笛吹童子」や「赤胴鈴之助」など)が流れ、耳を傾けながら食卓を囲んだ。
「赤胴鈴之助」は、昭和29年から『少年画報』に連載された漫画だが、昭和32年からラジオ東京(現・TBSラジオ)のラジオドラマとして、日水(日本水産)をスポンサーとして放送された。後テレビ、映画化もされた。
自分でもよく覚えているなと驚くが、この番組に公募で選ばれ出演したのが、女優デビュー前の吉永小百合さん。まだ小学生だった。
剣道の千葉道場=千葉周作の娘「千葉さゆり」役で、その後テレビ版の「赤胴鈴之助」で女優デビューを果たした。
ラジオ版には、同じく当時小学生の藤田弓子も出ており、ナレーションは今参議院議長の山東昭子だった。
護憲、反戦、反原発のシンボルである吉永小百合さんも、はや76歳ながら、「清く正しく美しく」生きる姿は健在だ。
今日3月13日は、その小百合さんの誕生日。おめでとうございます。
また今日は「ペヤングソースやきそばの日」でもあるそうだ。昭和50年3月13日が発売記念日。
虫の混入問題で一時自主回収となとなり「ペヤングロス」の言葉まで生まれた、まるか食品のあのロングセラー商品「ぺヤングソースやきそば」だ。
CMに出ていたあの四角い顔のおじさんは、落語の9代目桂文楽さん(現落語協会相談役)。「ペヤング」の名付け親でもある。
最初つけた「ペアでヤングなソースやきそば」が長かったため『ペアヤングなソースやきそば』に、さらに語呂が悪いからと『ぺヤングソースやきそば』と名付けたそうだ。文楽師匠も今82歳と健在だ。
5年ほど前にまさかの『ペヨングソースやきそば』が発売され、話題になったこともある。
一方、冒頭に書いたカセット(カセット・テープ)の開発者ルー・オッテンスさんが亡くなったという。
累計1000億本も売れたが、最近リバイバル・ブームに乗っているのはご同慶に耐えないところ。
♬ 寒い朝/吉永小百合、和田弘とマヒナスターズ
https://www.youtube.com/watch?v=fWzQ3o-Ku0I
♬ 赤胴鈴之助の歌(SP盤音源)/河野ヨシユキ・宮下匡司
https://www.youtube.com/watch?v=63ABhXW2fZs
📺 1979-1989 まるか食品(ペヤング)CM集
https://www.youtube.com/watch?v=Bxo02lxtTFI
毒舌亭(2021.3.17up) |