【常緑音楽館だより】#1343〜エーデルワイス
舞台もそうだが、米国はミュージカル映画の宝庫だ。
その米国で映画芸術の遺産を保護し前進させることを目的に設立されたのが、「American Film Institute(アメリカン・フィルム・インスティチュート/AFI)」という機関。
この機関が2006年にアメリカのミュージカル映画ベスト25作品を選出している。次の通り。
① Singin' in the Rain(雨に唄えば/1952)
② West Side Story(ウエスト・サイド物語/1961)
③ The Wizard of Oz(オズの魔法使/1939)
④ The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック/1965)
⑤ Cabaret(キャバレー/1972)
⑥ Mary Poppins(メリー・ポピンズ/1964)
⑦ A Star Is Born(スタア誕生/1954)
⑧ My Fair Lady(マイ・フェア・レディ/1964)
⑨ An American In Paris(巴里のアメリカ人/1951)
⑩ Meet Me in St. Louis(若草の頃/1944)
⑪ The King and I(王様と私/1956)
⑫ Chicago(シカゴ/2002)
⑬ 42nd Street(四十二番街/1933)
⑭ All That Jazz(オール・ザット・ジャズ/1979)
⑮ Top Hat(トップ・ハット/1935)
⑯ Funny Girl(ファニー・ガール/1968)
⑰ The Band Wagon(バンド・ワゴン/1953)
⑱ Yankee Doodle Dandy
(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ/1942)
⑲ On the Town(踊る大紐育/1949)
⑳ Grease(グリース/1978)
㉑ Seven Brides for Seven Brothers(掠奪された七人の花嫁/1954)
㉒ Beauty and the Beast(美女と野獣/1991)
㉓ Guys and Dolls(野郎どもと女たち/1955)
㉔ Show Boat(ショウボート/1936)
㉕ Moulin Rouge!(ムーラン・ルージュ/2001)。
我が家のDVD(Blu-ray)書庫には、その6割の15本の作品が鎮座している。
ここで第4位に輝いたのが、言わずと知れた『The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)』。
1965年に公開されたRobert Wise(ロバート・ワイズ, 1914-2005)監督、Julie Andrews(ジュリー・アンドリュース, 1935-)主演の映画だ。
ここで家庭教師を手配するトラップ大佐役で出演したのが、カナダ人俳優のChristopher Plummer(クリストファー・プラマー, 1929-2021)さん。祖父はアボット元カナダ首相。
2012年の『Beginners(人生はビギナーズ)』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたほか、ともに演技三冠と言われるエミー賞、トニー賞でも演技賞を獲得した数少ない名優の一人だ。
私は他に、彼が出演した映画のDVDも2本持っている。
① Inside Daisy Clover(サンセット物語)1966年
監督 Robert Mulligan(ロバート・マリガン, 1925-2005)
主演 Natalie Wood(ナタリー・ウッド, 1938-1981)
② A Beautiful Mind(ビューティフル・マインド)2001年
(アカデミー賞作品賞受賞)
監督 Ron Howard(ロン・ハワード, 1954-)
主演 Russell Crowe(ラッセル・クロウ, 1964-)
そのクリストファー・プラマーさんが5日に死去。享年91歳、R.I.P.。
Evergreen Music通算1343曲目は、サウンド・オブ・ミュージックの劇中歌「エーデルワイス」。彼本人が歌っているシーンから。
♬ Edelweiss/Christopher Plummer(on screen)
https://www.youtube.com/watch?v=obEm1Mqm7C0
毒舌亭(2021.2.10up) |