【常緑名画座便り】#033 & 【常緑音楽館便り】#1313〜慕情
海外には公私併せて20回近く出かけたが、香港には商談で1回だけ。それも、中国への返還(1997)直前だったから、まだイギリスの植民地だった頃だ(1941-1945年は日本軍が占領。日本陸軍中将が香港軍政庁長官や香港総督を務めた)。
既に「香港特別行政区基本法」が制定(1990)され、これからどうなるのか不明で、商談の行方も左右するものだっただけに、その要となる基本法を当時真剣に勉強したものだ。
その後周知のように「一国二制度」の下で現在に至っているわけだが、中国は今日、これを形骸化する「香港国家安全維持法」を可決した。まさに歴史的暴挙としか言いようがない。「1G覇権国家」の企ての一環だ。
国際世論の批判は強まるだろうが、恐れを知らぬ「独裁の開き直り」ほど怖いものはないから心配だ。
今こそ、香港市民支持!香港加油!
Evergreen Motion Picture通算33本目は、その香港を舞台とした1955年のアメリカ映画「Love Is a Many-Splendored Thing,(邦題「慕情」)」。
監督はHenry King(ヘンリー・キング, 1886-1982)、音楽はAlfred Newman(アルフレッド・ニューマン)、主演はJennifer Jones(ジェニファー・ジョーンズ, 1919-2009)、William Holden(ウィリアム・ホールデン, 1918-1981)。
国共内戦や朝鮮戦争なども背景に描かれた、いま流行りの不倫の恋物語だ。
毒舌亭(2020.7.1up) |