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 NO-158 2つの「We Are The World」
毒舌亭Presents
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【常緑音楽館便り】#836 2つの「We Are The World」

 キャンペーンソング「We Are The World」。あれからもう30年以上経ちました。早いものです。

 Bob Geldof提唱による1984年のチャリティー・プロジェクト「Band Aid」に触発される形で、Harry Belafonteの構想を基に、アフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で1985年に作られました。

 作詞・作曲はMichael Jackson, Lionel Richie。プロデュースはQuincy Jones。

 参加アーティストは非常に豪華な顔ぶれ(後述)で、歴史的なセッションとなりました。

 どのアーティストも素晴らしいですが、私にはRay Charles, Cyndi Lauper, Bruce Springsteenがイチ押しです。Bob Dylanも存在感を示しています。

 その後、2010年に発生したハイチ地震による被災者支援のため、Quincy JonesとLionel Richieがプロデュースして同曲を再録音しました。

 こちらも参加アーティストは豪華な顔ぶれ(後述)で、うちMichael Jackson(2009年死去)については、哀悼の意を込め、1985年当時のボーカル・トラックをそのまま使用しています(当初、妹のJanet Jacksonが代役で務める話があったようです)。

 なお、同種のチャリティー・プロジェクトに、George Harrisonが提唱したバングラデシュ難民救済のための「The Concert for Bangla Desh」(1971)や、上記Band Adeの続編、Band Ade Ⅱ(1989)、Band Ade 20(2004)、Band Ade 30(2014)、Farm Aid(1985〜)などがあります。

 東日本大震災でも、多くのチャリティー・コンサートが散発的に行われましたが、これだけメジャーなものがなかったのは、日本の業界の仕組み、古い商慣習が影響しているからかも知れません。

 ♬ We Are The World(1985) / USA for Africa
  https://www.youtube.com/watch?v=M9BNoNFKCBI

 ♬ We Are The World 25 For Haiti(2010) / Various Artists
  https://www.youtube.com/watch?v=Glny4jSciVI

毒舌亭(2019.12.25up)

【画像クリックでYoutubeへジャンプ】↓

♬ We Are The World(1985) / USA for Africa

 

 

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