【常緑音楽館便り】#1206〜1209 母の日に
実母は19年前に旅立ったが、義母は91歳になり、今ほど母の日のお祝いをしてきた。
令和の世になり、女性天皇・女系天皇論議が一段とかまびすしいが、いずれにしても子供は女性からしか生まれないという厳然たる事実を捨象して論じる一派の感覚を疑う。
母の日に因み、Evergreen Music通算1206~1209曲目は「母」をテーマとしたものをいくつか。
♬ Mother of Mine(ママに捧げる詩, 1971) / Neil Reid(ニール・リード)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=37&v=_fc4wewtsxQ
成長した子供が母親への感謝の気持ちをうたったものだが、これをボーイソプラノで世界的にヒットさせたスコットランド出身の12歳少年の歌唱力に拍手。
♬ Mother(1970) / John Lennon
https://www.youtube.com/watch?v=GZbHKTBpXA0
ビートルズ解散後初のジョンの曲。原初療法(長く抑制された幼い頃の心の痛みを、繰り返し遡り、感じ、表現することが必要であるとする精神病の治療方法)という精神療法によって炙り出された作品で、「狂気じみている」との理由からアメリカでは放送禁止に指定されたそうだ。
♬ おかあさん(1974) / 森昌子
https://www.youtube.com/watch?v=_CJ9pCZ6Res
森昌子の10枚目のシングル定番。学生の頃森昌子自身が書いた日記に基づいて書かれたもので、母親を思う子供の心情が表れた名曲。翌1975年春のセンバツ野球大会では、入場行進曲として採用された。それにしても、引退は勿体ないねえ。
♬ 花束を君に(2016) / 宇多田ヒカル
https://www.youtube.com/watch…
NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌だが、 宇多田自身は感情や行動のコントロールを失い突然去った母・藤圭子に宛てた手紙であり、自身が母になるに際して、自分を生んでくれ、歌手への道を拓いてくれた母へ素直に、深い感謝を捧げることもできるようになったと語っており、母への深い思慕が込められている。 毒舌亭(2019.5.14up) |