【常緑名画座便り】#014〜ノートルダムの僵僂(せむし)男
「Les Misérables(レ・ミゼラブル)」(1862年刊)の著者であり、反ナポレオン論者としても著名なフランスの文豪 Victor Hugo(ヴィクトル・ユーゴー, 1802-1885)に、「Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)」という小説(1831年刊)があります。
ノートルダム寺院の鐘撞(つ)きをつとめていた Quasimodo(カジモド)という傴僂(せむし)男と美しいジプシー娘 Esmeralda(エスメラルダ)を巡る物語です。
パリのシテ島にあるそのノートルダム大聖堂で15日、大規模火災が発生しました。現在は鎮火したようですが、最大のビューポイントである尖塔が崩れ落ちてしまったことは残念です。パリ市民、フランスの皆さんの悲しみを思うと、胸が痛みます。
現在、世界的な観光名所である大聖堂修復費用捻出のための寄付の申出が世界中から相次いでいるということですが、早急な修復を望みます。
私も1993年、この寺院に行ったことがあり、寺院前で1枚パシャリ。ただ、建物が高すぎて、縦長パノラマ写真でも尖塔まで入りきれなかったのが心残りではあります(笑)。
なお、この小説を元に、これまでに5回、映画化がされており、昔、NHK教育テレビ(現Eテレ)で放送したものを観た記憶があります。
更に15年ほど前、著作権切れのPDDVD(パブリック・ドメインDVD)が売られているのをたまたま見つけ、500円で購入しました。
Evergreen Motion Picture 通算14本目は、これ。
ただし、1939年のモノクロ・英語版で、日本語字幕はありません。
リンクバナー及び背景画像は、自作DVDラベル。
なお、「せむし(Hunchbackも同義)」「ジプシー」は現在では差別用語に当たるようですが、当時の邦題、解説文のまま使用しました。
🎬 The Hunchback of Notre Dame /全編動画(予告編ではありません)
https://www.youtube.com/watch?v=zakXTnke3m0
毒舌亭(2019.5.6up) |