【常緑音楽館便り】#1165　Love Theme from The Godfather

　私の歴代映画作品ベスト１は「市民ケーン（Citizen Kane）」（1941）。

　1972年のこのマフィア映画作品「ゴッドファーザー（The Godfather）｣は、英国映画協会「映画監督が選ぶベストテン」第２位（2002）、アメリカン・フィルム・インスティチュート「アメリカ映画ベスト100」第３位（1998）、キネマ旬報「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編」第１位（2009）など、評論家などが選定する映画ベスト100などのリストで、必ずと言っていいほど上位に名前が挙げられる名作だ。

　アカデミー賞やゴールデングローブ賞などの作品賞、監督賞（F.コッポラ）、主演男優賞（M.ブランド）を受賞し、PART Ⅲまで作られた。

　原作者マリオ・プーゾ、コッポラ監督、息子役のアル・パチーノは揃ってイタリア系で、マフィア映画だけに念が入っている。

　主題曲は、「ジェルソミーナ（道）」「太陽がいっぱい」「ロミオとジュリエット」など名曲を量産したニーノ・ロータ作曲。

　日本では、アンディ・ウィリアムスが「Speak Softly Love」の曲名でカバー・ヒットさせ、オリコン洋楽シングルチャートで14週連続１位を獲得（1972）した名曲である。

　なお、「Godfather」とは、本来はカトリックでの洗礼時の代父（名付け親）という意味なのだそうだ。

　今さらの感もあるが、Evergreen Music通算1165曲目は、Speak Softly Loveを含む「ゴッドファーザー 愛のテーマ」スイーツ（組曲）を、サラ・ヒックス指揮デンマーク国立交響楽団のオーケストラル・ライブ・バージョンで。

　♬ The Godfather – Orchestral Suite (Live) / The Danish National Symphony Orchestra

　　https://www.youtube.com/watch?v=X-jdl9hcCeg

毒舌亭（2018.7.22up）