【常緑音楽館だより】#1429〜サンマータイム?
我が市は盆地にあるため年に数回全国一の気温を観測する。今夏は39度超えが数回あった。
ところが今日、群馬・伊勢崎で国内観測史上最高を更新する41.8度を記録したというからもの凄い。
こうなると熱中症の確率が増すどころか、なにより命の危険性が非常に高まるし、猛暑が過ぎると仕事のコスパが極度に悪くなる。
その防御策としてのサマータイム(夏時間)は1908年にカナダで初めて導入されたそうだが、我が国では1948年に「夏時刻法」という法律が制定され、4年間だけ施行された経緯がある。
夏の間だけ、中央標準時に1時間を加えたタイムゾーンを採用する制度で、GHQの指導によって作られたようだ。
法律の通称を「サンマータイム法」と言っていたというから面白い。
その後はいつしか忘れられていたが、何年か前に一部で導入の動きがあったもののいつのまにかうやむやになっていたようだ。
そんな中、今日の「夏の甲子園」(高校野球)から、開会式が夕方開始になったのは「夏時間」の変型と言えそう。
Evergreen Music通算1429曲目は、この話題に因んで不朽の名曲「サマータイム」を。
George Gershwin(ジョージ・ガーシュウィン, 1898-1937)が1935年にフォーク・オペラ『Porgy and Bess(ポーギーとベス)』のために作曲したアリア。
最初のヒットはBillie Holiday(ビリー・ホリデイ, 1915-1959)が1936年に吹き込んだものだが、以後2600を超えるカバーが生み出されているというからスタンダード中のスタンダードと言ってよい。
ここでは最も評価の高いエラ・フィッツジェラルドとサッチモのジョイント版で。彼らのアナログLP盤を年に何度か聴くことにしている(ジャニス・ジョプリン版もいいけどね)。
もちろん「サンマータイム」ではなく「サマータイム」です。
♬ Summertime(Audio)/ Ella Fitzgerald & Louis Armstrong
毒舌亭(2025.8.6up)
    
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