【常緑音楽館だより】#1428〜コニー逝く
イタリア系アメリカ人の女性歌手Connie Francis(コニー・フランシス)さんが7月16日に死去した。享年87歳、R.I.P.。
1950年代から幅広いレパートリーのヒット曲を連発、ビルボードの首位を獲得した戦後最初の女性ソロ・アーティストだった。
ねっとりとした撫で声の「泣き節」で一世を風靡、全世界で2億枚以上のセールスを誇り、53曲を全米シングル・チャートに送り込んだ。
まさに「Oldies but Goodies」を地で行く古き良きアメリカン・ポップスの代表選手。ポニー・テールの髪型も流行らせた。
日本語、ドイツ語、ユダヤ語など、15の外国語でのレコードを吹き込んでいる(日本語バージョンでは「Follow The Boys(渚のデート)」という曲がある)。
中尾ミエ、弘田三枝子、青山ミチ、伊東ゆかり、金井克子、森山加代子、九重佑三子、竹内まりやなど多くの日本人歌手が彼女のカバーを吹き込んでおり、日本のポップス系の女性シンガーのすべての基になっているといっても過言ではない。
特に、「可愛いベイビー(Pretty Little Baby)」の中尾ミエ、「ヴァケイション(Vacation)」の弘田三枝子、「ボーイハント(Where The Boys Are)」の伊東ゆかりの3人は彼女に頭が上がらないはずだ。
Evergreen Music通算1428曲目は、コニーの最初の全米NO.1ヒット曲(1960)。
♬ Everybody’s Somebody’s Fool / Connie Francis
毒舌亭(2025.7.30up)
    
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