【常緑名画座だより】#063 And Then There Were None〜そして誰もいなくなった
久しぶりに昔の名画を観た。1945年のRené Clair(ルネ・クレール,1989-1981)監督作品の米国ミステリー映画『And Then There Were None(邦題:そして誰もいなくなった)』。
原作は、「ミステリーの女王」と呼ばれたイギリスの推理作家 Dame Mary Clarissa Christie, DBE(アガサ・クリスティ, 1890-1976)の同名の長編推理小説。
世界で1億冊以上が出版されたベストセラーだ。
孤島に招き寄せられた有閑階級の人々10人が、次々に予告殺人の犠牲になっていくが、警察の捜査では迷宮入りとなった後に真犯人による独白手記が見つかり、真相が明かされることで終結するというもの。
ルネ・クレール監督は、『Sous les toits de Paris(巴里の屋根の下,1930)』『À nous la liberté(自由を我等に, 1931)』などで知られるフランスの映画監督。
Evergreen Motion Picture 通算63本目。
さて、「日本のアガサ・クリスティ」と呼ばれているのが、日本の女性推理小説家の草分け的存在の夏樹静子(1938-2016)。
かつて彼女の作品を読み漁った経験がある。この機会に、もう一度読もうかな。
ところで、27日(火)のあの人の「国葬儀」。なんと「要人」の一人、出席予定だったG7唯一の首脳、カナダのトルドー首相が急遽欠席を決めたという。
ハリケーン対応を理由にしているが、諸情勢を「総合的に勘案」したのだろう。これでインドのモディ首相も欠席となったら「そして誰も来なくなった / And Then No One Came」ということになりはしないか?
1週間前のエリザベス女王の国葬と比較するのもかわいそうだが、「弔問外交」など到底望み薄となったのは間違いない。
◉ 【速報】トルドー首相が安倍元総理の国葬欠席を表明 カナダ公共放送
https://news.tv-asahi.co.jp/news.../articles/000269578.html
毒舌亭(2022.9.28up) |