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 NO-383 死んだ男の残したものは
毒舌亭Presents
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【昭和 listen】#218〜死んだ男の残したものは

 ベトナム戦争のさなかに谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲により作られた反戦歌。

 シューベルト『野ばら』、滝廉太郎『荒城の月』などと同じ6節の有節歌曲。

 高石友也、小室等、カルメン・マキ、倍賞千恵子、石川セリ、長谷川きよしら多くの歌手に歌われた。

 wikipediaでは昭和40年の作とあるが、武満自身は「1960年(昭和35年)の安保集会のために書いた」という。

 歌詞に注目すると、3番まで「残さなかった」といっていたのが、4番では「残せなかった」に変わっている。

 戦という流れに否応なく飲み込まれていった名もない男の悔しさ、怒りが、たった一文字の違いから伝わってくる一方、5番、6番の歌詞からは明日への希望が語られているところに、単なる反戦歌を超えたこの曲のすばらしさがある。

 さて私は、いざその時が来たら何かを残せているだろうか?  そして昨日まで生きた彼は、いったい何を残したのだろうか?  メディアでは絶賛の文字ばかりが躍っている。。。

 

 昭和 listen 通算218曲目は、透明感にあふれ、心に染み入るような本田路津子の歌声で。

 ♬ 死んだ男の残したものは / 本田路津子
  https://www.youtube.com/watch?v=PaXN4dH-zuk

毒舌亭(2022.7.13up)

♬ 死んだ男の残したものは / 本田路津子

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