【常緑音楽館だより】#1369〜このはのこ・・・
今日観た映画はいつもながらの寅さんで、シリーズ第31作『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』(1983)。
マドンナは(あんまりマドンナという感じはしないけど)都はるみ(役名は人気演歌歌手「京はるみ」だと(笑))。
この映画のクレジット(出演者リスト)を見ていたら京はるみの付き人役で「木ノ葉のこ」の名前があった。懐かしい。
逆さに読んでも「このはのこ」となる回文スタイルで命名された芸名の木ノ葉のこは、日テレ系『金曜10時!うわさのチャンネル!!』でデビュー後、主にバラエティや芝居で活躍した人で、カルビーのポテトチップスCMにも出た70年代アイドルの一人。日大芸術学部卒。
寅さんシリーズには、彼女に限らず、あまたの名優が実はとっかえひっかえ出てくるのが楽しい。
京はるみ所属の芸能プロダクション社長役で藤岡琢也(「渡る世間は鬼ばかり』などに出演)が出ていたし、三代目の黄門様を演じ6月28日に逝去した佐野浅夫なんて、シリーズにほとんど登場しない悪人(詐欺師)役で出ていた(第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976))。
ところで、今日のEvergreen Music通算1369曲目は『木の葉の子守歌』。選曲の理由は、他意はない。「このはのこ」に引っかけ、単なる語呂合わせで「このはのこもりうた」を選んだ次第。親父ギャグのようで申し訳ないです。
曲自体はちょうど90年前に作られた優れたスタンダード・ジャズ。特にGerry Mulligan(ジェリー・マリガン, 1927-1996)のレパートリーとして有名だが、日本ではThe Ventures(ベンチャーズ, 1959-)がリバイバル・ヒットさせた(1962)。ほかにElla Fitzgerald (エラ・フィッツジェラルド, 1917-1996)バージョンもヒットした。
ここでは、オリジナルのGeorge Olsen(ジョージオルセン, 1893-1971)バージョン(1932)で。
♬ Lullaby Of The Leaves / George Olson & His Music
https://www.youtube.com/watch?v=zhJ4euxu1qI
毒舌亭(2022.7.13up) |