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 NO-360 国境は燃えている
毒舌亭Presents
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【常緑名画座だより】#0060 兼
【常緑音楽館だより】#1365〜国境は燃えている

 国際世論の激しい非難と厳しい経済制裁に逆上して見境のないジェノサイドを展開しようとしているロシア軍。

 住宅街を、学校を、病院、原発まで無差別爆撃し、子どもを、女性を、一般市民を虐殺し、文民市長を拉致し、東欧などへ250万人が国外避難するという、ウクライナに対する今世紀最大の侵略戦争のなんと理不尽、不条理なことか。

 なのに、これを奇貨として「核共有」を言い出すような不逞の元総理がふてぶてしく生きながらえていることやネット世界でユダ陰謀論が渦巻いていることに激しい怒りを覚える。

 如何なる歴史や理由があっても、戦争は「絶対悪」。認めるわけにはいかない。

 これ以上戦線を拡大させず平和を取り戻すためには、ロシア国民による市民革命がもちろん望ましいが、国民に対する厳しい言論弾圧からすれば、軍によるクーデターに期待するしかないのだろうか。それも悲劇だ。

 映画の世界でも戦争を題材にした作品は数多ある。

 この映画「Le Soldatesse(邦題:国境は燃えている)」(1965,伊)もその1本。

 第二次大戦開戦直後に独伊両国の占領下にあったギリシャを舞台に、イタリア将校と慰安婦の目を通して戦争の悲惨さを鋭いリアリズムと情感豊かなロマンチシズムで描いた反戦映画の傑作だ。

 主演は「I Delfini(太陽の誘惑)」のTomás Milián(トマス・ミリアン, 1933-2017)、「Plein Soleil(太陽がいっぱい)」のMarie Laforêt(マリー・ラフォレ, 1939-)。  モスクワ映画祭で特別金賞を受賞した。

 アンニュイなメロディーラインの主題歌が泣かせる。
 🎥♬ Le Soldatesse(国境は燃えている) / Original Soundtrack(サントラ)

毒舌亭(2022.3.16up)

🎥♬ Le Soldatesse(国境は燃えている) / Original Soundtrack(サントラ)

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