馴染みの食堂で
 海老焼飯とラーメンを注文した

 …出てきたのは海老焼きそばとラーメン
「これ注文してない」
 しかし、ハッキリした口調で
「イエ、注文しました」
 少し呆けてきてるのだろうか…

 突然、思い出の引き出しが開いた

 アラスカの片田舎の寂れたcafe
 メニューボードにサーモンステーキとあった
 迂闊にも日本で食べた
 サーモンステーキをイメージしていた

 お腹も空いていた 迷わずに
「ダブルで❗️」
「……⁉️」

 調理場から怪訝な顔した親父が出てきて
「大丈夫か❓」
 意味も分からず
「OK‼️」

 途中からニヤニヤしていたのが気にはなっていたが
 やがて出てきたステーキに目が飛び出た

 厚さが10cmちかくはあるステーキが2枚
 大きな皿からはみ出さんばかりにのっている
 cafe中の皆が見ている 
「ア〜、やっちまったァ…」

 

 汗カキカキ💦味もわからず食べていたら
 親父の 「無理するな❗️」の一声に助けられた

 NZで Daveが、
「今夜はフィシュ、チップス注文するから 幾つ食べたい❓」と言うので
「2〜3個かな」

 

「そんなもんで大丈夫か❓」
「じゃ~、5〜6個❗️」

 驚きはしなかったけど
 食べ切るまで3日程かかった…

 ここまで思い出して
 また違う引き出しが開きかかったけど
 またにしよう…

大和伸一【2025.6.19掲載】

 Photo by 大和伸一
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 Essay by 大和伸一
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