その3 少年の覚悟
後日、長男が黙って母親の捜索願を出していたことを知った。
大破した家を見て、12歳の心は母親の無事を諦めたのかもしれない。
そう思うと胸が張り裂けそうだった。
※無事を祈り、あえて捜索願を出さなかった父。ガレキの町で母親を一人捜し歩いた12歳の長男。