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ようやく秋めいてきました。今年は本当に秋が短い。 上野、東京都美術館で開催されている田中一村展に行ってきました。 日本のゴーギャン、昭和の若冲、とも言われているそうな。 神童と言われながらも東京美術学校を2ヶ月で退学、最終的に奄美へ移り住んで、画材を買うために工場で働きながら絵を描き、没後名が知られるようになったのだそう。 この展示まで田中一村の名前も知らなかったのですが、あちこちで話題になっているのを見て興味が湧いたのであります。
今回は知識がないので音声ガイドを借りる。 7歳、8歳の時に描いた絵がすでに素晴らしい。 「一番見たいやつを先に見た方がいいんじゃない?」との言葉に、一気にぜーーーーーーんぶすっ飛ばして、最後の奄美時代の特集へ。 150㎝くらいの縦長の絵に奄美の植物が大きく描かれ、砂浜や海や雲や岩が光り輝く。 私は絵心はもちろん、絵画の知識もありませんが、これは全身全霊を込めて描いたというのがよく分かる素晴らしい絵でした。 展示のタイトルに「奄美の光 魂の絵画」とあるのがよく分かりました。 絵を見て思わず涙が出たのは2回目だな。(1回目は国立西洋美術館のモネの絵) 心行くまで奄美時代の絵を堪能した後は、エレベーターで降りつつ、人だかりを逆走しながらすっ飛ばしてった絵を見る(←迷惑) 仏像を描いたり、日本中を旅して写真を撮っては風景を描いたり、いろいろな方法や構図を試して試行錯誤してるのが分かります。 迫力あったのは屏風絵。 墨絵の裏は色彩豊かな絵で、そのギャップがまた素敵。 というわけで、夫図録購入。 美術館を昼過ぎには出たので、前々から食べたかったうさぎやのどらやきをば。
図書館で画集も借りてしまいましたよ。 ちなみにこちらのおやつはパウンドケーキ&紅茶ではありません。 図録も画集も解説が詳しくていいのですが、やはり実物を見ることの大切さを思い知ります。やはり百聞は一見に如かずとはよく言ったものです。 絵の大きさ、絵の具の重なり、絵の具の厚みから出る立体感が感じられ、下書きが残っていたりして、知識は無い私にもにいろんな事が見えます。 あちこちに試行錯誤が見られて、天才だって人間だ、天才の9割は努力だ、というのが見えて勝手に親近感です。 (配信:2024.12.5 ちぃな) To be continued⇒ |
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