一度は行ってみたい…。
今はまだいいとしても、冬の季節になるといつも思うんです。福島って地味。とくに会津なんか。だって、雪に閉ざされて白銀の世界…。
(待てよ、それはそれで美しいか?)
なので、海外に行ったりするとエキゾチックな街並みの色合いに心惹かれるものがあるんです。
ヨーロッパにはまだ行ったことが無いんですが、アメリカ大陸やアジアなら。上空からインドネシアの町が見えて来た時も、色調が統一されたキレイな瓦屋根に感動したものです。(遠い目)
ところがっ!!
世界にはまだまだあるんですね、カラフルな街並みというのが。例えばコレ…
どうです、美しいでしょう? ここは、イタリアのブラーノ島というところ。
イタリアには『オーストラリア通信』のYasukoも行ってますが、彼女が立ち寄ったのはここリオ・マッジョーレ(↓)
うん、やはりカラフルのDNAは共通のようです。
イタリアと言えば、まめしばも『イタリア紀行』で行ってますが、彼女はこちら(↓)
これは青の洞窟があるカプリ島を海側から見たところ…どちらかと言うと「白」が基調になっています。
で、最初のブラーノ島が何故にこんなカラフルな街並みになっているのかと言いますと、島は元々漁業を生業とする町。
霧が深い冬の時期に漁に出ると、帰り着く家が見えなくなるので、あのようなパステルカラーに塗りあげたそうです。
うん、それにしてもハデだ。
お次はノルウェーの港町ベルゲンの倉庫街ブリッゲン。
ノルウェーと言えば、丸山芳子さんが『ノルウェイ~制作の日々』で滞在制作活動をした国。彼女はオスロを訪れ、こんな美しいオペラハウスを紹介してくれましたっけ(↓)
ブリッゲンはノルウェー語で「倉庫」の意味で、1979年に世界遺産として登録されました。
14世紀にはハンザ同盟のオフィスが置かれ、北方からの魚介類、ヨーロッパからの穀類が集積する重要なトレードセンターとして栄えたシンボルです。
ところが、ベルゲンの街や倉庫街はたびたび火災に見舞われており、特に1955年火災の際にはいくつかの倉庫が焼け落ち、ブリッゲンは全面取り壊しの危機に見舞われます。
多くの議論の末、取り壊しではなく「復元」が選択され、今もなお往時の姿をとどめているのです。
倉庫ばかりでなく停泊している船までがカラフルですね。
次は、南アフリカ共和国ケープタウンのボ・カープ地区。
う~ん、これはもうカラフルを通り越してファンシーという感じでしょうか。
ケープタウンには『イングランドの風』のNemoto君が旅をし、アフリカの異国情緒あふれるこんなアフリカン・レストランを紹介してくれました(↓)
ボ・カープは以前「マレー・クォーター」の名前で親しまれており、伝統的にアフリカの多民族が入り組む地区。
もしかすると、カラフルな石家のストリートも他民族を象徴するものと言えるかもしれません。
と…ここまで書いてきて、ケイコが隣から覗き「私が行って来た東欧だってキレイなのよ」と。
確かに『東欧見聞録』にはプラハのこんなストリートが載っていたっけ(↓)
ボ・カープなどと比較しますと淡いパステルカラーの街並みですが、このちょっとくすんだ感じがむしろ東欧の歴史を表しているようで、中々のモノ。
プラハの中心部にはこんな街並みも。
また、東欧ではポーランド西部の歴史地区ヴロツワフには、こんな鮮やかな街並みがあり、国を挙げて観光に力を入れているそうです。
さて、カラフルな街と言えば、やはり真打は中南米でしょうか。まずは、メキシコのグアナファト。
別名『七色の街』と呼ばれるグアナファトは、石畳の街路などスペイン植民地時代の面影を残している世界遺産の街。
メキシコのコロニアルタウンの中でも最も美しい街と言われています。
そして、メキシコでもう一つ、カンペチェの街。
この街も植民地時代の城塞や要塞の保存が評価されて世界遺産に登録されていますが、画像は市内の様子。これも『七色の街』と言っていいでしょう。
次は、アルゼンチンのブエノスアイレスからボカ地区。
cinemaアラカルト『世界から猫が消えたなら』でも取り上げた“主人公たちの思い出の核心”となる町です。
はい? なんかチープだって? そう…それには深いワケがあるのです(笑)
これは元々、この町を拠点にして活動してた画家が近所の造船所から余ったペンキをもらい受けて塗りたくったのが発祥となったもの。
余ったペンキですから量が無く、結果的にいろいろな色に塗り分けられたものなのですね。
さらに次は、キューバのハバナ。
ハバナと言えば007の第20作『ダイ・アナザー・デイ』にも登場した街。今でも1950年代のクラシック・カーが市内を走り回るさまは、まさにジェームズ・ボンドの世界そのまま。
こんな風に、お祭りもカラフルです。
あらら、おねえさんまで派手だわ…。
同じく中南米で、ペルーのリマ。
ブラジルのサルヴァドーレ。
チリのパルパライソ。
そして、コロンビアのグアタペ。
ここはもう「おちょくってんのかい!」というレベル。家々の壁に人物や花の絵や模様まで描いてあって、まるで『おとぎの国』。
でも、このグアタペは以前ゴーストタウン化して、賑わいを取り戻すためにこれを始めたとか。
努力の甲斐あって、今では観光客でにぎわう街に再興いたしました。
カラフルな世界… 何か忘れているような…。
そうそう、中国を忘れていました!!
ということで、最後は中国(台湾ですが)から…。
うぉぉぉぉぉ~!!!
ここは台湾の台中市にある彩虹眷村(Rainbow village)。村中がこんな色彩に彩られています。
実はコレ、村に住む黄さんという90歳を越えるおじいさんアーティストが独りで描いたものだそうで。
うむむむむ…さすが中国、恐るべしっ!!
《配信:2016.8.28》
葉羽 台湾の黄さん、後継者はいるのだろうか? 気になる…。 |