岸波通信の方で『幻惑迷彩』を取り上げたついでに。
岸波通信その182「幻惑迷彩」で、「隠れる」のではなく「惑わす」効果を狙った「ダズル迷彩」をご紹介しました。
こちらにも2~3枚上げますと、こんなふう。
これらは、第一次世界大戦の時にイギリス海軍の佐官であり海軍画家でもあったノーマン・ウィルキンソンが考案した艦船塗装の「ダズル迷彩」。
敵潜水艦などに発見された時、船体の大きさや艦首の向きなどを誤認させ、アタックしずらくするというアイディア。
実際に効果を発揮し、その後、各国の艦船塗装に応用されて行きました。
ちなみに右背景画像は、1919年にエドワード・ワズワースが描いた「ダズル迷彩の艦船」という絵画作品です。⇒
なお、ウルトラマンに登場する「怪獣ダダ」は似て非なるものなので念のため。
着ぐるみの顔の所に、外部を見る透かし穴が見えるのがチト悲しい…。
でも、オーソドックスな「迷彩」と言えば、誰でも思い浮かべるのが軍隊の迷彩服でしょう。
ホラ、こんなやつ。
うん、美しい。 ←(迷彩の話だよね?)
で、この迷彩服が実際どのくらい効果があるかというのを再認識させる画像が以下に紹介するもの。
まずは、この写真。
溶け込んでいますね。うん、溶け込んでる。
遠目に見たら、存在を判別できないんじゃないでしょうか。
しかし、この程度ではまだまだ甘い。
ほら、次の写真。
わぉ! 背景とマッチすると恐ろしいほどの効果を上げるんですね~。
これじゃあ、発見した時には既に撃たれているでしょう。
この迷彩服を国際的に比較してみようという人も居まして…。
最初のはアメリカ陸軍だそうです。
いやコレ、画像編集入ってるんじゃないの? え、入ってない?ホント!?
もう一枚、アメリカ。
こりゃまるでプレデターのよう。
やはり、顔まで迷彩マスクを付けるのがミソのようで。
で、次のがロシア…。
ロシアも負けていません。
顔をマスクで覆うところも一緒。
今度はカナダ。
これも凄い。
この距離でこの効果ですからね。
次は、つい最近、水爆実験に成功したと豪語する北朝鮮。
……………。
……………。
着ない方がまだマシだと思います…。
(「迷彩」の意味が分かってない。)
気を取り直して、“凄い”やつの方を。
雪原タイプもあるようで…。
同化しています…。
そろそろ上級編を行ってみましょうか。
さあ、どこに居る?
上級編をもう一枚。分かるかな…?
凄いと思います。心底から。
迷彩服の効果、恐るべし。
だってホラ、こんな服着た人が、もしも家の中に隠れて居たら…。
怖いでしょ?
(知らずに座っちゃいそう…。)
話を最初に戻して、ダズル迷彩の補足。
トラの縞模様って、よく見ると「ダズル迷彩」に似てませんか?
草むらに居たりすると、こんな感じなんですよ。
ちょっと遠眼で見たら絶対分かりません。怖いですね。
ま、これは「隠れる」方の効果ですけど。
んで、「ダズル迷彩のTシャツを着れば、お腹の出っ張りとか隠せるんじゃない?」と考えた人が実践した結果が以下。
まずは、普通の白いTシャツを着た写真。
今度は、ダズル迷彩柄のTシャツに着替えました。
う~ん…ビミョーです。
確かに、お腹の状態は分からなくなった気もしますが。
もう一つ、ダズル迷彩の補足。
ダズル迷彩は、喫茶店などの内装にも活用されています。
うわぁ…まるで超常空間。
どういう人が、こういう場所でコーヒーを飲んでくつろげるのでしょうか。
←(いるじゃん。写真の中に!)
さらに、iPhone用ケースにも応用。
うん、これはちょっとカッコいいかも。
最後の応用例として、こんなものまで…。
いったい何を「迷彩」しようとしてるんでしょうか。
うむぅ…。
《配信:2016.1.11》
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