こんなところまで見えてしまう「ギガパン」ってスゴイ…。
皆さん、ギガパン(GigaPan)ってご存知でしょうか。
NASA、米Google社、カーネギー・メロン大学が共同開発したシステムで、超・高精細な写真画像を自動生成するシステムでございます。
“超・高精細画像”なら見たことがあるとおっしゃるアナタ、そうそこのアナタ。
違うんです。
21世紀のこの世の中、“超・高精細画像”ならすでにゴマンとありますとも。
今回開発されたのは、斬新なアルゴリズムによりまして、ごく普通のデジカメを用いて“超・高精細画像を生成してしまうシステム”なのです。
撮影は、“ギガパン・イメージャー”と名付けられた装置に普通のデジカメをセットするだけ。
そうしますと、不思議や不思議、あ~ら不思議。
ギガパン・イメージャーが写真の位置や枚数を正確にコントロールして広い範囲の対象を移動的に連続撮影してくれるのであります。
小さな写真をたくさん繋ぎ合わせて大きなパノラマ写真をつくるソフトは過去にもありましたが、繋ぎ目が残ってしまい、美観的にはイマイチ。
それを可能にした今回の技術は、もともと宇宙開発用に開発されたもの。
カッシーニが土星の衛星タイタンを撮影して送信してきた画像も、この技術を使って繋ぎ合わされたものなのです。
さて、論より証拠。
下の写真は、南極にあるアデリーペンギンのコロニーを撮影したもの。
これをどんどんズームして下さいませ。
一頭一頭のペンギンたちやそれを観察する研究者たちも見えるはずでございます。
(※PCの環境によっては画像の読み込みに若干時間がかかる場合もあります。下に画像が表示されるまでしばらくお待ちくださいませ。) |