思えば、映画に「大ハマり」する切っ掛けはこのシリーズでした。

まずは1963年、僕が9歳の時に日本公開されたシリーズ第一作『007は殺しの番号』(再放映時は「007/ドクター・ノオ」)でジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリー。
原作は、本物のスパイだった作家イアン・フレミング。制作費100万ドルという低予算映画ながら、世界公開されるや大ブームを巻き起こし、5,900万ドルという驚異の興行収入を稼ぎ出した。
当時は小学3年生ながら、とある事情で小学校に入る前から一人で映画館に通うマセガキだった僕は、この映画に出会ってビックリ。何せホラ、こんなシーンも・・
『007は殺しの番号』
そうそう・・「007」と言えばスタイリッシュなスパイとグラマラスな美女が定番。この美女はウルスラ・アンドレス(当時の表記はアシューラ・アンドレス)。
そして、ショーン・コネリー主演の第二作が、1964年日本公開の『007/危機一発』(再上映時は『007/ロシアより愛をこめて』)。
『007/危機一発』
支給品の秘密兵器がクライマックスの重要な伏線になることや、オープニング・テーマの前に銃口が揺れて落ちる「プレタイトル・シークエンス」など、後続作品に踏襲される重要なスタイルがこの作品で確立されました。
さて、シリーズ25作を全部載せたいので、この後はサクサクと。シリーズ第三作は黄金で塗られて殺された美女が登場する衝撃的な『007/ゴールドフィンガー』(1965年)。
『007/ゴールドフィンガー』
こちらは、仕込み中のマル秘画像(笑)
『007/ゴールドフィンガー』
そして第4作が、制作費を大幅アップして作られた大作『007/サンダーボール作戦』(1965年)。
『007/サンダーボール作戦』
『ゴールドフィンガー』が1965年4月の日本公開で、こちら『サンダーボール作戦』が同年12月公開。ショーン・コネリーも脂がのって来て制作スピードが上がっています。
この頃のコネリーはボンド役が板についてきてカッコよかったなぁ・・。
そして、コネリーの(第一期)最終作となったのが、日本を舞台にした『007は二度死ぬ』(1967年)。
『007は二度死ぬ』
ボンド・ガールは当然「日本人」ということで、偽装結婚する妻が浜美枝、そしてもう一人が若林英子でした。
『007は二度死ぬ』
これにて、コネリー・ボンドは引退を表明。
コネリー・ボンドの後を受けて1969年にジョージ・レーゼンビーが主演して公開されたシリーズ第6作が『女王陛下の007』。
レーゼンビーは演技経験が全くないモデル出身で、この作品の制作中に「一作で降りる」と引退宣言します。よほど自身が無かったのか。
あまり評判になることもなく、僕も当初公開時には観に行きませんでした。やはりちょっと荷が重かったかなぁという印象。(なんか違う・・地味なんですよね)
『女王陛下の007』の制作失敗を受け、再びショーン・コネリーに再登板を依頼して作られたのが『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971年)。
コネリー復帰のため破格の出演料が提示されましたが、彼はその全額をスコットランド国際教育基金に寄付。そして再度「引退」。
ただし後に、制作会社を別にする『007/ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年)に出演しました。(コネリーの妻が「もうやらないなんて言わないで」と言った言葉がそのまま映画タイトルに:笑)
『007/ネバーセイ・ネバーアゲイン』
この後のボンド役を引き継ぐことになったのは、既に大俳優の域にあったロジャー・ムーア。彼は元々シリーズ第1作『殺しの番号』でボンド役にオファーされていましたが、多用のため拒否。
第8作『死ぬのは奴らだ』(1973年)から第14作『007/美しき獲物たち』までの7作を主演することになりました。
第9作『黄金銃を持つ男』(1974年)。

第10作『007/私を愛したスパイ』(1977年)。
『007/私を愛したスパイ』
第11作『007/ムーンレイカー』(1979年)。
『007/ムーンレイカー』
第12作『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981年)。
『007/ユア・アイズ・オンリー』
第13作『007/オクトパシー』(1983年)。
『007/オクトパシー』
第14作『007/美しき獲物たち』(1985年)。
『007/美しき獲物たち』
ここまで6作に出演したショーン・コネリーを超えて7作に出演したことで、すっかりジェームズ・ボンドのイメージを上書きしたロジャー・ムーアもここで引退。
さあ、この後を引き継ぐのはかなり難しそうだぞ・・。
ということで抜擢されたのが、第15作『007/リビング・デイライツ』(1987年)のティモシー・ダルトン。
しかし、ロジャー・ムーアのイメージが強すぎて、観客は彼に馴染めず、次の第16作『007/消されたライセンス』までの2作で降板。
『007/消されたライセンス』
う~ん、やっぱり「地味」なんだよなぁ・・。
そこで登場したのが、第17作『007/ゴールデンアイ』(1995年)のピアース・ブロスナン。うん、彼は期待できそうだぞ・・ということで定着し、第20作までの4本に出演。
第18作『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1998年)。
『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』
第19作『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(2000年)。

『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』
第20作『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002年)。
『007/ダイ・アナザー・デイ』
ここまで一人置きに失敗作を挟んで来たこのシリーズ、この後はまたまた難しい人選になりそうだ・・という下馬表を吹き飛ばしたのが、6代目ボンドのダニエル・クレイグでした。
ダニエル・クレイグの登用に当たり、ほぼ時系列で進んで来た時代設定を一新。
本来のイアン・フレミング小説の第一作『カジノ・ロワイヤル』を原作として、ジェームズ・ボンドが「007」になるまでの話を持ってきました。
それがこの第21作『007/カジノ・ロワイヤル』(2003年)。
これが大好評を得、続いて制作された上記の後日談が第22作『007/慰めの報酬』(2009年)。
『007/慰めの報酬』
さらに、これまでのシリーズで最高の興行収入を記録したのが第23作『007/スカイフォール』(2012年)。
『007/スカイフォール』
第24作『007/スペクター』(2015年)。
『007/スペクター』
ダニエル・クレイグの最終作が、何とジェームズ・ボンドがラストで死亡すると言う第25作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
クレイグ・ボンドが作戦で死亡したことから、当然に彼自身は「ボンド俳優引退」となったが、そうなると問題は「次作」。
誰かが殺しの番号「007」を引き継ぐのでは・・という観測も一部にあり、それは『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で一時「007」ナンバーを割り当てられていた女性のノーミ( ラシャーナ・リンチ)ではないかと言われたが、そんな確定報道もなく次第にフェイドアウト。
ボンド復帰まで007だったノーミ
そして、それから「007」の新作が公開されることもなく、はや5年。
この間、007制作会社のイーオン・プロから正式な007オファーが出たとの報道があったアーロン・テイラー=ジョンソンは受諾不明のまま有耶無耶に。
アーロン・テイラー=ジョンソン
そして、ついに本年2月、「THE HOLLYWOOD REPORTER」が報じたところによれば、カラム・ターナー(35歳)が「本命」らしいと。
それはどんな人かというと、こんな人・・
をを~ 若々しくていいんじゃない?
そして、噂の真偽を直球質問した記者に対するターナーの答えは、「この件についてコメントするつもりはありません」と否定も肯定もなし。(むむむ怪しい・・)
するとその時、傍らにいたトレイシー・レッツ(60歳)が「あ、すいません。次のジェームズ・ボンドは私なんです!」とテヘペロ。
トレイシー・レッツ
するとターナーは笑いながら「トレイシー、何も言わないって話じゃなかったの?」と返して会場は大爆笑。
いずれにしても、次期「007」は『デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを執ることで決定。本年中にボンド人選を行う予定とのこと。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
期待して待ちましょう。
《配信:2026.4.19》

新007のストーリーは、フレミング原作が枯渇したので創作脚本に。また『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を引き継がず、若き007の物語としてリブートされる予定です。
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