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 その187 透明な生き物

「モーニングコーヒー」Benchi time

 前回はセレブ女性たちのネイキッド・ドレスの話でしたが、今回も「裸つながり」で透明な生き物の特集を(笑)

 まず最初は、透明な生き物を食べた話。

 本庁財政課に勤務していた頃、先進地視察研修で鹿児島県に行った時の話。夜の宴会で鹿児島特産「キビナゴ」の刺し身が出て来て驚いた思い出が。

 ニシン科で体調10センチほど小魚ですが、身体の半分が銀色、残り半分が半透明で、キラキラした身をショウガ酢味噌につけていただきました。

 寿司バージョンもあって、これがまた美しい。

  キビナゴ寿司

 実際はこんなサカナだそうです。

  キビナゴ

 うん、開かないと透明な部分が分かりずらいですね。

 で、お味は?・・ハイ、酢味噌の味でした(爆)

 ということで、今回は透明な生き物の話。

 一番身近なのは、おそらくクラゲではないでしょうか。(こちらもよく食べる)

 特に美しいと言われるのが、クラゲ界の高嶺の花「ギヤマンクラゲ」。

 日本では関東地方より北の海に生息して傘の直径が5センチぐらい。ガラス細工のように美しいことからこの名前が。

 またコチラは暖かい海に生息しているカブトクラゲ。

 触手はなく、繊毛が束になったクシ状の板を動かして泳ぎ、光を反射すると、ご覧のように虹色に光って見えます。まるでネオンサインのよう。

 こちらは僕らが行って来た山形県の加茂水族館での写真。

  加茂水族館

 幻想的な風景で、見飽きません。・・美味しそう。←(違っ!)

 そして、富山県で見てきたホタルイカ。

 これは「ホタルイカの身投げ」と言われるもので、富山湾の浜辺に青白く光るホタルイカの大群が打ち上げられています。

 お湯で煮れば赤茶色になってしまうホタルイカも、夜の水面ではこんなに美しいのです。

  ホタルイカ

 そもそもイカ類は、新鮮であれば透明な姿がデフォルトで、それを刺し身にすればこんな姿になります。

  超新鮮なイカの刺し身

 あ~こんなの食べてみたいものです♪

 また、タコの中にも透明な身体を持つモノがいます。それがこの「スカシダコ」。

 消化管、目、視神経以外の組織がほとんど透明で、英語では「Glass Octopus(ガラスのタコ)」と呼ばれます。

 そうそう・・透明人間が居たとすれば網膜も透明で像を結べないため、彼らは「目が見えないはず」という小ネタを思い出しました。

 イカ、タコと来たところで、じゃあ海老はどうなんだ? ・・という事で見つけたのが、アメリカの洞窟に生息しているという「ケイブ・クレイフィッシュ」。

 闇の中に生きる生物は色素を持たない「アルビノ(白子)」であることが多いですが、こちらは半透明の身体をしています。

 驚くべきはその長寿性で、175歳まで生き続けた例もあるとのこと。体長は3インチ(約7.6cm)以下と小型です。

 意外なのは、ウナギの幼生で、そのほとんどが透明なリボンのような姿をしています。

 実はウナギに近いアナゴやカライワシ、ハモ、ウツボの幼生は一括して「レプトセファルス」と呼ばれ、すべて透明体なのです。

 上のウナギの「レプトセファルス」は、ふ化直後の体長が3ミリ程度、成長期に5~6センチになり、成魚でオスが60センチ、メスだと1メートルにもなり、我々が目にする姿に変異します。(あ・・メスの方がお得感!)

 なお、ウナギの幼生が何を食べているかは長年の謎でしたが、海底に浮遊・沈殿するマリンスノーを食べていることが近年、明らかにされました。

 美味しそうなところを紹介してきましたが、以下、サクサクと行きましょう。

 まずは有名どころのクリオネ。

 「氷の妖精」などと呼ばれるクリオネですが、元々は巻貝の仲間。成長すると貝殻が無くなり、内臓以外は透明な姿になります。

 そして、その148「奇妙な深海生物」で紹介した「サルパ」。

 南極海などに生息する尾索動物で、魚類ではなく「ホヤ」の仲間。

 群生するとこんな姿に。

  サルパの群体

 「ニザダイ」は東アジアの暖海地域に生息している魚類。

  ニザダイ

 魚肉があるんでしょうか? ほとんど水分のようにも見えますが。

 お次は、ナマズに近い種類の熱帯魚「トランスルーセント・グラスキャット」。

 コチラはしっかりと「骨」がありますね。

 透明度が高い生息域で自らの姿を隠すために透明に進化したとのこと。口元にはナマズ科特有の長い2本のヒゲがあります。

 次は、深海のエイリアンとも呼ばれる「タルマワシ」。

 

 実際、映画の「エイリアン」はこの姿を模して造形されたと言われています。

 名前の由来は、上述した「サルパ」の内部を捕食し、タル状に残した外郭の中に棲みついてクルクル回しながら浮遊することで付いたもの。

  サルパの殻に棲みついたタルマワシ

 なんか凶悪な感じがする生き物ですね。

 そして、今回のラストがコチラ「ジュエルキャタピラー」。

 コスタリカなど中南米の熱帯雨林地域に生息する「イラガ」の幼虫で、全身がイボイボのついた透明体です。

 透明の色味に様々なバリエーションがあり、宝石のように美しいことから付いた名前ですが、ちょっと気色悪いですね。(笑)

 あ、突然思い出したので、追加を一つ。

 以前、どこかのコーナーで紹介したことがある「ウスバジャコウアゲハ」。

 オーストラリアやパプアニューギニアだけに生息する「アゲハ」の仲間で、ウスバ(薄翅)の名の通り、透明な羽根を持つ蝶。

 美しい姿ですが、体内に猛毒を蓄えており、それで天敵から身を守っています。きれいな花には棘がありますが、美しい蝶には毒があるのですね。

 《配信:2026.3.8》

葉羽透明で美しいのもいいですが、やはり「美味しい」方が好きかも(大笑)

 

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