ISS(国際宇宙ステーション)から撮影された息を呑む写真たち。
最初にコチラの画像をご覧ください。
これは、2016年3月1日にツイッター(X)に投稿された画像で、宇宙飛行士のスコット・ケリーがISS(国際宇宙ステーション)から撮影した「日の出」。
地上400kmの軌道にあるISSは、約90分間で地球を一周しており、一日に16回の「日の出」を迎える。
スコットは「宇宙ステーションからの私の最後の日の出。そして帰ります!」と付記して二年間のISS勤務を終え、地球に帰還した。
ということで今回のテーマは、宇宙飛行士たちによってISSから撮影された息を呑む画像たちです。
次はコチラ・・何でしょう?
一見、大気の渦を撮った写真のように思えますが、実はイラン中央の砂漠の上空からの画像。つまり「風が砂に描いた模様」なのです。
全体が青いのは、大気の「青」を反映しているからでしょうか。
なお、これを撮影した女性飛行士キャシー・サリバンは「この景色に飽きると言う人とは、同じ空間にいたいと思わないかも」と述べている。
次は、アメリカの飛行士ジェフリー・ウィリアムズによる「上空から見たオーロラ」。
オーロラと言えば北極圏が思い浮かびますが、これはオーストラリア大陸南部に出現したもの。
昔、岩井俊二監督のTVドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」という作品がありましたが、「オーロラ、下から見るか?上から見るか?」ですね♪
次はややトリッキーな写真。
ドバイと思いそうですが、実はペルシャ湾の島国バーレーンで建設されている外国人向け居住・リゾート施設の画像。
こうして見ると、ナスカの地上絵も天空におわす神の視座に捧げたものだと思えてきます。
次は・・どこでしょう?
これは、2015年4月8日午前0時頃に撮影された深夜のパリ。
パリが「光の街」と呼ばれる理由が実感されます。そして同時に、人間の営みが創り出した文明の素晴らしさも。
さて、この不思議な現象は? ・・もしやUFO!?
実は、ロシアのソユーズMS-15がカザフスタンの宇宙港から打ち上げられた時の写真。
クリスティーナ・コックが2019年9月25日に撮影。
次がまた不思議な情景の写真。
カリブ海のバハマ諸島の隙間を強い海流が流れている写真。こんなふうにクッキリと見えるなんて思ってもみませんでした。
最初に登場したスコット・ケリーが2015年のISS滞在中に撮影した画像。
おや? どこかで見たような形ですが・・?
これは2010年2月、宇宙飛行士の野口聡一さんがツイッター(X)に投稿した北海道東南部の写真。 サロマ湖や知床半島も見えます。
さすが冬の北海道は雪深いなぁと感じます。
そして・・
うわぁ~~っ!! コワすぎる!
そうですね、ISSでは船外に出ての活動も必須でしたね・・。
漫画『宇宙兄弟』の最新巻では、ムッタとヒビトの兄弟が並走する宇宙船間を自力で飛び移るシーンが出てきましたが、実際そういう状況になったら恐ろしいでしょうね。
高所恐怖症の僕は、決して宇宙飛行士にはなれなかったでしょう。←(心配しなくても、なれないから!)
ISSは、1998年に最初のモジュールが打ち上げられ、最初の宇宙飛行士が着任したのが2000年11月2日。
以後、2021年12月の時点で、19か国から251人の宇宙飛行士、宇宙旅行者が宇宙ステーションを訪れており、うち日本人は11名。
ロシアは、ウクライナ侵攻後の世界情勢から本年中(2024年)のISS撤退を表明し、独自のステーションを建設する予定でしたが、様々な理由で建設計画が遅延し、2028年まで留まることになりました。
ISS自体、その運用許可は2030年までと定められており、その後は政府資金ではなく民間運営など別の道が模索されています。
ということで今回最後の写真は、ISSから宇宙を望んだ絶景写真。
1961年、地球人で初めて宇宙から地球を眺めたソ連のユーリ・ガガーリンは言いました。
「宇宙船に乗って地球を回り、私たちの惑星がどれほど美しいか初めてわかった。この美しさを保ち、増し、そして壊さないでほしい」と。
果たして、その願いは叶うのでしょうか??
《配信:2024.9.4》
「ナショナル・ジオグラフィック」及びその他のサイトから。 |