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 その13 ラーメン屋の心得
「モーニングコーヒー」Benchi time

 たまには「ラーメン道」で書けない愚痴なども…。

1 味の安定 ~「麺屋ごんちゃん」のこと~

 ラーメン道で書きましたが、どちらかと言えば、「絶賛」というよりは「もう少し頑張れ」というニュアンスで。

 でも、今日、三たび「麺屋ごんちゃん」に行ってきたのですよ。

 注文は、ワンタンメンの大盛り。

 そしたらっ!

ワンタンメン

(麺屋ごんちゃん)

 ものすごく美味しかったのです。いや、ホント!

 一回目は「まあまあ」、二回目は「ぬる過ぎて食えたもんじゃない」、で、今回が「絶賛」なのです。

 いやぁ、『ラーメン道』ではあまり悪口書けないんですよね。

 ウチの『ラーメン道』って、この10月末で7万アクセスくらい。

 結構、影響が大きいんです。

 いつだったか、本音で「これは不味い」って書いたら、その半年後に閉店したりという経験が二度も。

 まあ、別に『ラーメン道』のせいじゃなくて、みんながそう思った結果だとは思いますが。

 でも、今日の「ごんちゃん」はホントに美味しかった。

 ということは、味が安定していないってことなんでしょうね。

 “味の安定”…これって大事です。

 個人の感想がどうあれ、5年以上続いている店なら、それなりにその味の「ファン」を掴んでいるということですからね。

 次回もまた、「ごんちゃん」が美味しいラーメンを食べさせてくれることを大いに期待します。

←(この項目は愚痴ではなく期待だよね。)daddy

2 “味で勝負”の勘違い

 こういう勘違い、むしろ蕎麦屋に多いですかね。

 全国のコンクールで上位入賞したような蕎麦打ち名人が作っている、あるいは、その審査員を務めた名人が作っている、なんて。

 10年前に会津に来た時、「ここの蕎麦は美味いから連れてってやる」ということで、上司(地元ではかなりの名士の地位)が電話で予約して6人くらいで連れて行って貰いました。

 やー、さすがに名うての蕎麦打ち名人が作る蕎麦は大したものでした。

 それが、あまりに美味しかったので、今度はプライベートで、福島にいた家内や息子たちを連れて行ったのですよ。

 そしたらっ!!

ざる蕎麦

←写真はイメージ。

 店が混雑していたこともあるでしょうが、「注文は取りに来ない」、そのうえ「注文を忘れられ」、あげくに出てきたお蕎麦がとんでもない代物。

 鍋の底のクズ蕎麦を拾ったような、短く不揃いでグダーッと伸びたザル蕎麦。

 到底、食えたもんじゃありません。

 なんですかね、こういうの。

 相手を見て、手を抜いているんですかね。

 それがあったので、その店には、全国数百人を招いた茶会の時にも、話は出ましたが(有名店なので)、理由を言って推薦しませんでした。

 料理の“味で勝負”…いや“味だけで勝負”できると思ったら大間違いですね。

 勝負は“顧客満足度”~つまり、お店を出たときに「サービスや心遣いを含めて大変満足した」、「是非、もう一度訪れたい」というところが肝要ではないでしょうか。

(ちなみにその有名蕎麦屋は、(頑張った時の)蕎麦の麺は最高ですが、そばつゆが不味いのでも有名です。)

3 マニュアルの落とし穴

 福島市の国道13号線沿いに出来た新しいラーメン屋があります。

 ケイコや娘夫婦と食べに行ったのですが、お店の清掃は完璧、「いらっしゃいませー」の挨拶も完璧、全員揃った笑顔も完璧という店でした。

 ただその時点で、いかにもマニュアルどおりの接遇が気になってはいたのです。

 そしていざ、注文したラーメンが。

味噌らーめん

←写真はイメージ。

 なんでしょう、この想像を絶する不味さは!

 味噌ラーメンの味噌がよく溶けていない、野菜は生煮え、その割りに麺は延びるほどの茹で過ぎ。他の三人のラーメンも別々の理由で惨憺たるものでした。

 これってきっと…店の誰も、自分たちのラーメンを食べたことが無いんじゃないでしょうか?

 あるいは、6人もいるスタッフの誰一人その不味さに気づける人材がいないのか?

 他県に本拠を置くチェーン店のように思えましたが、そういうスタッフで出店を認める責任者もどういう考えなんでしょうか。

 いかに“マニュアルどおり”に接客できたって、肝心のラーメンに関して“味オンチ”では、いたしかたありますまい。

 福島の「ラーメン道」をナメるんじゃないっての!

 と、いつになく興奮してしまいましたが、こっちの「コーヒーブレイク」なら本音を書いてもダイジョブそうなので、つい…あは!

4 大切なのは“感謝のキモチ”

 とどのつまり、ラーメン屋に大切なのは“感謝のキモチ”ではないでしょうか。

 どんなに作り出す食べ物に自信があっても不遜になってはいけません。

 それは、普通の人間関係でも一緒だと思います。

 足りないところが無い人間なんていないと思うし、仮にチャンピオンの実績があろうと、更なる向上を目指すならば謙虚でなくてはなりますまい。

 やー、そこ行くとやはり、福島市の『もみじ食堂』はさすがだな。

 迎えてくれる雰囲気があったかいし、ホッとさせてくれるもの。で、美味いもの。

 それと、喜多方市の『食堂なまえ』。二人の老夫婦の実直な感じがいい。

 若松市内なら、博物館近くの『南京』もいい。

 あのカアちゃんの元気のいい声を聞くと、食欲が沸いてくるもの。

タンメン

(もみじ食堂)

←デジカメ入手前のピンボケ画像。

 大切なのは、いつ行っても心からの自然体の笑顔で迎えてくれて、食べ終わった後は必ず“優しいキモチ”になれること。

 マニュアルじゃなく、心からの感謝のキモチが素直に出せるラーメン屋って実に素敵。

 僕は、いつだってそういうラーメン屋の味方ですっ!

 《配信:2009.12.23》

葉羽葉羽 …え、ケイコ、「B級グルメの極みネ」って?!

 それを言っちゃ、だめ!だめっ!!

  (ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)

 

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