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 その109 いったい何が起きている?
「モーニングコーヒー」Benchi time

 答えを見ないで、しばらく何の写真なのか考えた方が楽しい。

 最初にコレをご覧いただきたい。

 ええ~ いったい何!? ・・てかドコ?

 実ははコレ・・

 『砂漠を覆った雪の上に足跡を残して移動するチベットカモシカの群れ』(Photo by Shangzhen Fan)だそうで。

 砂漠が雪に覆われた画像自体始めて見るし、そこにカモシカが居ることにも驚き。

 お次はコチラ。

 う"っ・・。

 見るも悍(おぞ)ましい有様だが、これは『カリフォルニア州の自然保護区に生えているモントレーイトスギ』(Photo by Zorica Kovacevic)の接写。

 近年、日本の庭にも普通に植えられている「ゴールド・クレスト」という外来針葉樹の母種にあたるのだと言う。(そう言えば我が家にもあった!)

 元々この地域の固有種で、冬は温暖、夏は霧が多い湿潤な気候でないと生育しない樹種だが、この朱色や灰色はカビなのだろうか・・説明が無いので不明。

 気を取り直して、コチラの写真。

 え・・あれぇ??

 大ツノ羊に見えるが、そのツノが何か変? これでは邪魔でしょうがない。

 と、よくよく見ればコレは、二頭ではないのか?

 実は『カナダ北西部の雪山に暮らすビッグホーン(オオツノヒツジ)』(Photo by Jérémie Villet)のオス二頭が格闘しているシーンのようだ。

 背景が雪山なので、左側の羊がツノしか見えなくなっている。うむむむむ。

 種明かしをすれば、これらの写真は、英国のロンドン自然史博物館が毎年行っている写真コンクール「野性動物写真家大賞」の各部門受賞作品。

 ”動物写真”の賞だが、菌類や植物部門もあり、二番目のモントレーイトスギはまさにその受賞作品。

 そこまで解って、次の写真を見るとどうだろう?

 この模様はジャガー? ・・だが、何かおかしい。

 柵の向こうに居るにしては、柵の下に足が・・つまり"柵"が宙に浮いている?

 いやいやいや、上の方は星空ではないのか?

 実はコレ『米国とメキシコの国境の壁に投影されたジャガーの写真』(Photo by Alejandro Prieto)。

 つまりアレか・・トランプが設置した悪名高いあの壁か!?

 柵に見えるのは逆に”見通し窓”で向こう側の星空が見えているらしい。だが、何故そこにジャガーの写真を投影しなければならなかったのか? ・・謎は深まるばかり。

 で、お次が・・。

 こっ・・これはぁ!!?

 ポケモンの一種のような謎の生物? ドラゴンの子供のようにも見えるが、そもそもソレ、実在の「動物」じゃありませんから!

 それにしてもこのモクモクは何だ?

 答えは『キラウエア火山から太平洋に流れる溶岩を捉えた航空写真』(Photo by Luis Vilariño Lopez)。

 ええええ~ ”航空写真”も対象なの? 動物写真家大賞の守備範囲広すぎ!

 さて、極めつけの一枚がコレ。

 さあ、しばらく考えて貰いましょう。

 

 

 

 ・・・・。

 ・・・・・・・・。

 これは『コスタリカ南東部の熱帯雨林で大移動を行うグンタイアリ』(Photo by Daniel Kronauer)。

 まったく想像が付かない。

 木によじ登ろうとしているようだが、全体がヘドロのような怪物に見える。

 待てよ。それとも折り重なりながら、津波のように向こうからこちらへ押し寄せているのか!!?(そうだったら、恐ろし過ぎる。)

 ちなみに、右の背景写真(⇒)の正体は『雪の降りしきる米イエローストーン国立公園で1頭だけたたずむアメリカバイソン』(Photo by Max Waugh)の写真を90度回転させたものです。

 ←(絶対、解らんわ!!)

 《配信:2022.7.8》

葉羽葉羽 画像はCNNサイトの「写真特集:『野生動物写真家大賞』、各部門の受賞作を見る」から引用しました。

 

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