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 その6 ラーメンと漫画の危ない関係
「モーニングコーヒー」Benchi time

 よく行ってたラーメン屋に、最近行かなくなった理由は…。

 福島のラーメン屋と会津のラーメン屋で大きく違う点に気づきました。

 福島で最も馴染みのラーメン屋といえば、知る人ぞ知る県庁裏・紅葉山公園内の“もみじ食堂”。

 ここは味もいいけど、ビッグコミックやビッグオリジナルのバックナンバーが全て揃っているのです。

 もちろん最新号も、必ず発売日のお昼までには入っています。

ビッグコミック

 僕が、もみじ食堂で一番隅っこの壁に向かった“指定席”に座るのもコミックのせい。

 だって、毎号必ず二・三回は、感動で嗚咽してしまうのですもの。

 そんな泣き顔を、他人には見られたくないですもの。

←(見られたら、絶対引かれるよな。)daddy

 ところが、会津のラーメン屋は、漫画週刊誌や単行本を置いてある店が少ないんです。

 博物館の周りで言うと、すみれ食堂は「沈黙の艦隊」が号数バラバラで5冊くらい、高砂食堂は「Yawara!」と「ラストニュース」などが中途半端に、南京食堂は「クロサギ」だけランダムに。

 最上屋やかみしろ屋、大笑屋、中村屋には、全くありません。

 うーん、欲求不満です。

もみじ食堂の葉羽指定席

←(すぐ側にマンガが…)

 昨年亡くなった同級生のタンドー君は、「ラーメン屋っていうのは薄汚れてなくちゃならないし、ラーメンのオツユが沁みこんだ漫画を置いてないようなところは絶対にまずい!」と豪語しておりました。

 僕にもそのキモチは少しだけ分かります。

 でもって、置いてある漫画の品揃えでラーメンの味に影響するような気がします。

 とあるラーメン屋~そこそこに美味しい店ですが、置いてある漫画はヤクザ漫画。

(あの温厚そうに見える店主は、じつは“その筋”の人なのでは?)

 と考えると、とたんにラーメンの味にも影響が。

 また、いい歳したオヤジのラーメン屋で、置いてあるのが少女漫画だった時は、ビミョーに食べたくなくなりました。

←(多分、嫁に行った娘の置き土産だろう。)daddy

 つまり、置いてある漫画によってラーメンの印象は変わるのですっ!

 (うん、そうに決まった。)

ラーメン屋のマンガ

 してみると、もみじ食堂の親子が“人品卑しからぬ人物”に見えるのも、ズラリ感動作が並んだビッグコミックを具備しているからに相違ありますまい。

フジワラ課長フジワラ課長「副館長は、お昼はいつも外ですか?」

「はい。いつも近くのラーメン屋に。」

フジワラ課長「ウチの食堂は禁煙ですもんね。」

「そうなんです。最近は南京食堂が多いです。」

フジワラ課長「あれ?一時は高砂食堂に通っていたのでは?」

「それが、ちょっと問題がありまして…。」

フジワラ課長「ほぅ…どんな?」

「あそこの漫画、全部読んじゃったんですよ。」

フジワラ課長「ええー!!」(漫画の切れ目が縁の切れ目?!)

 ということで、最近の昼食は、もっぱら「南京食堂」へ。

 ここは醤油系のラーメンがとても美味しい。

 で、置いてあるマンガは小学館漫画賞を受賞した名作「クロサギ」。

クロサギ

(in 南京食堂城前店)

 面白いですねー、このマンガ。

 悪徳な詐欺師だけを引っ掛ける正義の詐欺師(?)クロサキ君の大活躍。

 でも一つ問題が。

 あと4冊くらいで全部読んでしまうのですっ!

 《配信:2009.8.8》

葉羽葉羽 次はどの店に行こうか?うむむむむ…。

 

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