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昨年のシネマアラカルトでの「容疑者Xの献身」から始まって、未だに燃え続けている東野圭吾熱(*^_^*) 最近の読書虫の中心作品も東野圭吾作品で、その中でも図書館で借りた「トキオ」はとても良かったのでご紹介したいと思いますo(^-^)o 主人公はタイトル「時生」のお父さんの若かりし頃( ̄―+ ̄) 読んですぐわかるのでネタバラシますが、時生はタイムトラベルしてその自分が生まれる前の若い父に会いに行きます。 しかし、この父が若い頃はどーしょーもない体たらく男(´A`) すねてヒモで挫折感の固まりなのに夢だけは「俺はデカくなる!!」と現実逃避(∋_∈) 挙句の果てにヒモ状態の彼女に逃げられ、受け止められずに彼女の跡を追う始末(>_<) かなりのダメ男なんですが、どこか憎めない典型的な若気の至り(ノ_<。) しかし、そこから物語はとんでもない事件、彼の生い立ちへと旅する事になるのです(☆o◎) 人が交わり重なりつながって行ってどうなる事かと予想のつかない展開。 その中にあって、父親を導こうとする時生の「若気の至りを見るのは辛い」のセリフには、父親のダメっぷりがにじみ出ていますが、同時に深い愛情と、時生の複雑な運命が織り込まれているのです(;_;) この本は父親の話であると同時に時生の生まれる事への強い希望と幸せの物語でもあります(ToT) ラストはわかっていても泣かずにはいられない物語(T_T) 何作か読んで来ると、東野圭吾は行き当たりばったりの登場人物優先の展開をする部分があるかもと感じるのですが、それが最終的には全てを集約させ、最後にはドドドッと泣いてしまいます(;_;) そんな中でも「トキオ」はラストは哀しいのに感無量になる秀作。°・(>_<)・°。 生きてる事が大事だったり家族と一緒なのがありがたかったり、そう言う事まで訴えかけて来るのです。 そして何より生まれて来て、生んだ親に対して、親は子に対してのありがとうとしか言えない深い愛<<o(>_<)o>> そしてトキオがどうなったかは旅立つ事しかわからないのですが、それはとてもある意味ロマン溢れる結末でもあります(ToT) 読み終えるまで時生の名前は文字通り時に生まれる所からついた名前だと考えていましたが、読み終えて思い返してみると、ふと、「時をつむぐもの」だから「時生」の意味もあったのかと感じました('◇')ゞ 東野圭吾作品の中でも特に好きな逸品です(*^−') Written by Akio (2009.1.17 up) |
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