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「Believe」Blue Piano Man
Photo by 好山楽翁

  終(つい)の住処  (詩:葉羽)

 ちょっと無理やりな展開ではあったけれど
 とにもかくにも ここが僕たちの“終の住処”さ
 ちょっと不便ねと君は言う・・・でも!
 そんなことは多分 取るに足らない問題

 ホラ、見てみなよ カーテンから溢れる光
 小鳥のさえずりが時刻(とき)を告げるよ
 窓を開け放てば きっとそこには
 銀の妖精が舞い降りている・・・

 アウトドアーが苦手だと 君はカコツけれど
 とりあえず電気だってあるじゃないか
 無農薬野菜の虫食いが嫌いだって?
 その美味しさは 食べてみりゃ分かるよ

 朝焼けと共に目覚め 僕は森へ炭焼きに
 君はキビタキやリスをお供に 泉へ水を汲みに
 夜の帳(とばり)が降りたなら
 星を数えながら 物語をしてあげよう

 僕の夢と君の夢は多分違う・・・でも!
 きっと ここが素敵だと思う日が来るよ
 だって、この僕が選んだのは
 他でもない
 世界でただ一人の君なのだから・・・

 

(※クリックでスタート↓)
     

01 萌え出ずる頃

 

02 初夏の好山園

 

03 盛夏のせせらぎ

04 秋の実り

 

05 冬の花

 

06 新春の日の出

 

葉羽 好山楽翁師匠が遂に好山園近くの山懐(ふところ)に場所を求め、家を新築しました!

 ところが、この場所は好山園に通うには近くなったものの市街地からはかなり距離があるのです。そうなると、不便をかけるのは奥さん。

 そりゃあ分かりますよ。だって、師匠の奥さんは、この辺りに出没する野生のクマや猿軍団と戦うには、あまりにもか弱いんですから・・・。

 だけど師匠は、頑として聞き入れず、“離婚覚悟”で家を作っちゃいました。(あはははは! 師匠、何度目ですか?)

 なんせ、自然と共に暮らすのは長年の楽翁師匠の夢・・・いわば譲れない“男のロマン”なんですから。でもね・・・結局、奥さんはついて行きました。(エライねぇ!)

 楽翁師匠も、きっと奥さんを幸せにする自信があったのでしょう。“割れ鍋に綴じ蓋”・・・赤い糸に結ばれた二人ですものね!

(2005.1.7)

    

葉羽 楽翁さんの家と好山園山荘は車で10分ほどの距離。行き来は簡単ですが、冬になると雪に閉ざされて通行止めのため利用できません。

 季節のいい間は、一人で山荘に泊まり込むことも多かったですが、もちろん電気も水も通信も無いので、水はポリタンクで持ち込み、明りはランプ、テレビや電話もない(当時はガラケーで電波が入らない)ので、本でも読んでいたのでしょうか。

 たまに行くのはいいけど、連泊が続くとキツかったでしょうね。お風呂もないし。

 でも、その「不便さ」をこよなく愛したのも、やはり楽翁師匠でした。

(※06の写真が楽翁師匠の自宅から見た初日の出)

(2023.6.12追記)

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