岸波通信その116「納得のいかない話」

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Present by 葉羽
「smoke」 by Music of My Mind
 

岸波通信その116
「納得のいかない話」

1 カーラジオを叱る男

2 無節操報道を叱る男

3 ゴミ分別を叱る男

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  Unreasonable Stories 【2018.3.21改稿】(当初配信:2004.10.2)

オレも止め方わかんねけど、止めようと思ったことなんか一回もねーぞ。」
  
・・・おふくろの理論

 最近、納得のいかない事ばかりが多く、頭を抱えています。

 マイケル・ムーアの「華氏911」が公開されて、米国ではブッシュ支持率が急落すると思いきや、ケリーの思わぬ不人気も手伝って大勢に影響なし。

 まあ、あのシュワちゃん夫妻やジュリアーニ前NY市長までブッシュ支持を表明してしまったことだし、あんな下品な映画をぶつけたくらいじゃ勝負にならないか?

 しかし、ブッシュの支持率の高さってのは納得がいかないなぁ…。

華氏911

(主演:ジョージ・ブッシュ)

 でもね、僕、アメリカって嫌なところばかりじゃないんですよ。いいトコだってある。

 ほら、我らがイチロー君が、大リーグのシーズン最多安打(257安打)に間もなく届きそうじゃないですか!

daddy(これを配信する頃には、既に達成済みかな?)

 思い出して欲しいんです。

 王監督が現役時代の最多本塁打記録(55本)に、近鉄のマニエルや阪神のバースが届きそうになった時、日本のチームはどうしたのかを。

 そうです、敬遠して打たせなかった!

daddy(外国人に記録を破られるのがイヤだったんだろうな。)

 で、バースは54本どまり。マニエルに至っては、デッドボールを受けてリタイア・・・。

 だけど、米国大リーグではそんなセコイことはしない。ピッチャーはみんな、堂々とイチローに勝負を挑んでいるじゃないか。

 それなのに日本のプロ野球・・・記録や試合の勝敗が全てなのか!

 違うよ、僕らがスポーツに求めているのは、夢や興奮やすがすがしさなんだよ。

 そういうひたむきな姿に僕たちは感動する。勝負なんか負けたっていいんだ。

 うむーぅ、日本のプロ野球というのは納得がいかないっ!

 ・・・というわけで、今回の通信は「納得のいかない話」についてお送りします。

   

 

1 カーラジオを叱る男

 ちょっと買い物に行こうと、オフクロの車を借りてイザ出発すると、突然車内に大音響のド演歌が!!?

 ウチのオフクロは、大の美空ひばり好き。どうやら、運転の始終、これを大音響で聞いているらしい。

 ところがですね・・・

 ハンドル片手に手探りでボタンを押してみると、どこを押しても止まらないのです。

 さあ大変!

 道行く通行人までもが、車内から響く大音量の演歌に振り返り、目をソバ立てている。

 交差点で止まった時によーく見てみると、ワケの分からないツマミがごちゃごちゃと付いて、どうやって止めるのか一向に分からない。

ワケの分からないカーラジオ

ワケの分からない カーラジオ

どこをどうすりゃいいんだよ!

 困惑するうちに信号が青に変わり、慌てて車を発車させる。

 うるさいなぁ、もう!

 どうにもならないカーラジオに逆上し、“押してもだめなら引いてみな”ということであちこち引っ張ってみると、ポロリとツマミが取れる。

 あちゃー!

 どうして、最近のカーラジオはこんなにいろいろなツマミや制御ボタンが付いているのだろう・・・納得がいかないよぉ!

 思えば昔はヨカッタです。

 昔のカーラジオには丸いボタンが付いていて、時計回りで音量アップ、逆回りでダウン・・・実にシンプル。

 ウルサイと思えば、ボタンを押せば止まるし、もう一回押せば点く! (←当たり前だ。)

 たった一つのボタンでこれだけの機能。まさに完成された究極のシステムだと思いませんか?

ソニーのラジカセ

昔のカーラジオ

(…のようにシンプルなソニーのラジカセ)

昔のカーラジオの写真は
見つかりませんでした
。orz

 だから、昨今の電子機器って、無駄に操作が難しいんじゃないかと思います。

 パソコンもしかり、携帯電話もしかりです。

 もっと“ユーザーフレンドリー”というか、“オジサン・フレンドリー”というか、そういうことをもっと考えないと、せっかくのマーケットを狭くしてしまうと思うんですよ。

【後日談】

daddyなぁ、オフクロ。なんで、あんなに大音量で演歌をかけっぱなしにするんだよ?

オフクロいーべした。オレも止め方わかんねけど、止めようと思ったことなんか一回もねーぞ。

daddyええー!!(そこで威張るなよ。)


   

 

2 無節操報道を叱る男

 先週、小泉首相が内閣改造を終えました。

 その後しばらくの間、報道番組ではそのニュースで持ちきり。

 で、あるテレビ局のニュース番組に出て来た解説者いわく・・・

「今回は、郵政民営化に捉われるあまりに“派閥のバランスが悪い”ですね。もっと挙党体制を優先すべきだったのでは?」

 おいっ、ちょっと待てぇ! そこのお前!

 小泉首相の第一次組閣の時に、「結局は“派閥均衡内閣”で、従来の自民党体質から一歩も脱却していない」って非難してたのは、たしかアンタだったよなぁ?

第二次小泉改造内閣

第二次小泉改造内閣

 日本の政治報道を見聞きすると、実にいやな気分になることがあります。

 発言者のスタンスが一貫していない。

 いや、どんなに自己矛盾しようと、常に政権に反対しケチを付けるという点では一貫しているのか??

 しかし、そういう人に一国の政策を語って欲しくないですね。

 こんな大衆ウケだけを狙ったちゃらんぽらんな報道をしていたのでは、心ある視聴者は日本の報道なんて馬鹿らしくて聞いていられなくなっちゃうのじゃないかな?

 こんなことなら、米国のマスコミのように、一定の政党・政治家に対する支持を局として明確にしていた方が、分かりやすいだけまだマシってもの。

 思うに・・・日本のマスコミってのは、報道の「中立」「いい加減さ」を履き違えてるんじゃないかな?

 確かに、「郵貯を民営化し銀行を国有化する」というジョークのようなことを進めている小泉内閣はつっこみどころ満載だと思う。

daddy(公的資金を注入し、破綻銀行を実質的国の管理下に置くということは、突き詰めて言えば「銀行の国有化」に他ならないだろう。)

 だからといって、マスコミによる無節操なだけの政権批判は、国民の政治音痴を増長させるばかりだし、政治に失望した若者たちを選挙の投票から遠ざけるだけだろう。

 “悪しきところを糾し、佳きところは褒める”・・・そういう当たり前の政治評論をしてもらいたいもんだなぁ。

【後日談】

daddyねぇ、ケイコ。この前の選挙でどの政党に投票したの?(ナイショで教えて)

ケイコ何を言ってるの、決まってるじゃない。もちろん…日本悪党党」よ

daddyええー!!(ハマコーかよ。)


ハマコー先生

ハマコー先生

(「日本悪党党」党首)

←この人が政治を国民の身近にした功績は大きいなぁ。


   

 

3 ゴミ分別を叱る男

 あのぉ…地球環境を守るために重要だってことは、モチロン分かっているのですよ。

 でもねぇ、ちょっと度が過ぎやしませんかっての、ゴミ分別。

 ウチの町内会で問題になったのが“新聞紙の捨て方”。

 昔は、括るのに一苦労だった新聞や広告が、配達店の配る「整理用紙袋」によって、どれだけ楽になったことか。

 しかぁしっ!

 これに入れると、福島県の市町村は回収してくれません。これが納得いかない。

 入れたら中身が見えなくてどちらだか分からない?・・・それなら、脇に窓を開けて中身が見えるようにしてもいいし、表に「新聞紙」って大書してもいい。

 何なら、最初から、「新聞紙」と「広告類」と書いてある二つの袋を販売店が配るように行政指導(お願い?)したっていい。

 どうして、そういう方法を採らないのか?

ドイツのゴミ回収コンテナ

ドイツのゴミ回収コンテナ

←ドイツのゴミは各家庭ごとに回収。
種類は、資源・一般・生ゴミの三種のみ。
コンテナを小さくすると料金が安くなる。

 日本のゴミ収集は、最近では、どんどん細分化されて10数種類という市町村も少なくない。

 でもって、ティッシュの空き箱は取り口の透明シールをはがしてプラゴミに。ペットボトルは、ラベルだけ剥がしてプラゴミに・・・いやぁ、メンドイなぁ!

daddy(分かってる、分かってはいるって! だけど…。)

 そこまでするなら、初めっからそういう商品を認めなければいいのじゃないか?

 業者の「包装」の方法にこそ抜本的な改革を迫るべきじゃないのか?

 ただでさえ狭い日本の台所は、今や十いくつの「分別ゴミ箱」が置かれて足の踏み場も無い状態・・・。

 ゴミ処理の先進国ドイツでは、リサイクルよりもリユースに力を入れている。

 プラ容器よりも国で規格を統一した瓶容器が一般的で、購入した店に空き瓶を持って行くと現金が帰ってくる。

daddy(日本も昔はコレが一般的だったはずだけど…。)

 そしてまた、日本で進めてるリサイクルというのは、どうやら学者の間では必ずしも評判が良くないのです。

 その一番の理由は“資源の無駄使い”だと言う。

 何故か?

 確かにリサイクルするもの自体は資源節約になるのですが、その再処理のために消費されるエネルギー資源が馬鹿にならないと言う。

 要するに、原材料の木やアルミを節約して石油を浪費しているということか。

daddy(あーぁ、木が売れないために、投棄されている間伐材が溢れているというのに…。)

line

 リサイクルは本当に万能なのか?

 膨大な「ワンウェイ容器の流通」を当然の前提にして、組み立てられた政策。

 そこには、ドイツのように発生源自体を減量してゆく発想はない。

 やはり、臭いニオイは“元から絶たなきゃダメ”なのかもしれませんね。

 

/// end of the “その116「納得のいかない話」” ///

 

《追伸》

 最近、公社のインターネット環境をフォローしてくれているN社のOさんが、実は北海道出身だという事が分かりました。

「ねぇ、Oさん。北海道の冬は生ビールが美味しいんでしょう?」

「そうですねぇ。札幌の冬は暑いですからねぇ!」

「・・・・・・???」 (←側で聞いていて??マークいっぱいのヤマちゃん。)

 ご存知の方も多いかと思うが、北海道では寒い冬に暖房をケチることはしないのである。

 だから、表に寒風が吹きすさんでいようが、一歩部屋の中に入ればそこはパラダイス!

 ガンガンに暖房しているので、冬のビールだって旨いのだ。

 ところが、話変わってお役所の冷暖房…これは外気温に関わり無く、“暦”でつけるかどうかを決める。

 梅雨時に30度を超えていくら不快指数が上がろうが、「まだ何月何日ではないから」という理由で冷房は入れないのである。

 しかも、真夏に入っても温度管理は「出口ベース」のため、全くのデタラメ。

 上の方の階にあるOA研修室などは32℃にもなる。とても研修どころではない。

 こんな納得の行かない話があろうか?

 そもそも、施設管理者のミッションというのは、「いかに良好な執務環境を提供するか」にあるはずだ。

 節約が悪とは言わない。しかしそれが、公務能率を下げているとしたらどうだろう?

 劣悪な執務環境の下で、汗を拭き、団扇で扇ぎながら水を飲みに席を立つ。考える頭も回らない。そういう小さな無駄時間の積み重ねは、膨大なものになるのではないか…?

 ということで、話が尽きない「納得のいかない話」、とりあえず今回はこの辺で。

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

映画「LOVERS」

映画「LOVERS」

(チャン・ツィイー)

←見ましたよ、これ。キレイ!
だけど、この映画のストーリーは、
全く納得がいかない!

管理人「葉羽」宛のメールは habane8@ybb.ne.jp まで! 
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To be continued⇒“118”coming soon!

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