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  BGM "夢日和" by My WORLD

 

 
今回登場するメンバー
岸波ケイコお店のお姉さん岸波イケメン店長
カリスマ彰daddydaddy
 

Our Way of Ra-a-men 87Rio

岸波岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!

 退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!

 “愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。

 今回、ご紹介するのは福島市パセオ通りの“パセナカMIsse”一階にある「たなつものSHOKUDO」。

 2013年5月1日にオープンした新進気鋭のラーメン屋さん。

 しかあしっ!! これをラ―メンと呼んで本当にいいのでしょうか?

たなつものSHOKUDO

(福島市)

 何といってもホラ、上の写真。まだ店にも入る前から、この端正でオシャレな外観。

 しかも看板やノレンではありません・・・このハイセンスな店舗イルミネーション!

←(なんとなく入りずらいぞ・・。)

 最初に「たなつもの」に遭遇したのは郡山市。いえいえ、郡山に店などありません・・・お店はパセナカMIsseのこの店舗のみ。

 実はこの夏、郡山市で開催された「ふくしまラーメンショー2015」に、ここの店主が「福島ラーメン組っ!獅子奮迅隊」の一員として参加していたのです。

 コラボ・ラーメンなので「たなつもの」で出しているラーメンとは違いますが、みたところ、あの鶏白湯スープはここの店主の担当ではなかったかと・・・。

だけど、どのラーメンも美味しく無かったよね。

ええ~!(そんな身もふたもない!?) ・・つーか、あの激暑の会場であれだけの人数を捌いてたら、まともなラーメンなんか出せないよ。ゆで汁なんかどの店もドロドロだったし。

 そんなワケで、ラーメンショー自体は散々なものでしたが、あの時食べたスープに非凡なものを感じ、是非とももう一度お店で確かめたいと思ったのです。

 なんとなれば、あのラーメンショー会場であの程度のラーメンしか出せなかったことに一番忸怩たる思いを抱いたのは店主本人であったはず。

 これは・・・リベンジのチャンスを与えねばなるまい。福島市民として・・・いや「人」として!!!

ということで、ラーメン道、もういっちょー!!

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1 パセナカMIsseへ! Rio

 思いたって、ケイコと二人でやってきた福島市パセオ通り。

 お天気はあいにくの雨模様。

 そのせいもあってか、さほど混雑してない駐車場へ車を停め、パセオ通りを北上。

 すると間もなく、通りの東側にパセナカMIsseが見えて参ります。

(普段のお昼時は、駐車場がほぼ満車状態となります。)

パセナカMIsseビル

(福島市)

←福島市のパセオ通り

 パセオ通りに面した雑居ビル「パセナカMIsee」の道路に面した一階にあるのが目的の「たなつもの」。

 昔、このビルがあった場所には『仲見世』という路地裏食堂街がありまして、就職して間もない頃などは、よく利用していたものです。

←(「仲見世」の名前をとって「パセナカMIsse(ミッセ)」だね。)daddydaddy

 当時の仲見世は昭和の雰囲気を色濃く残した猥雑な歓楽街。バーやスナック、寿司屋にラーメン屋と何でもありのいい雰囲気の場所でした。

(よく、酔っ払って立小便しているオヤジとかゲロ吐いてる姐さんとかがいた。)

 それが近年、区画ごと取り壊してパセナカMIsseができると雰囲気が一変。パセオ商店街を代表するオシャレな「街の顔」として再生されたのです。

 しかも全館禁煙! おーまいがっ!!!

(嗚呼、あのションベン臭い通りの「すみれ食堂」が懐かしい…(* ̄∇ ̄*)) 

 MIsseの入り口を入ると、すぐ右側に「たなつもの」のドアが・・・。

たなつものSHOKUDO

(福島市)

 ここにもノレンなどはありません。しかも観音開きの引き戸。

 どう見てもオシャレなイタリアン・レストランのような趣きでございます。

 そして・・・入口の横にはメニュー紹介を兼ねたインフォメーション・コーナーが。

を!『福島ラーメンショー2015』のチラシまで。(終わったけど)

 ちょっと見のメニュー写真・・・ラーメンには見えません。

 そして右上の方にひときわ大きく「肉」の写真が。

 こっ、これわっ! 熟成肉!!??

最近、流行ってるのよね熟成肉。ここで食べれるんだ・・。

アレって腐る寸前まで放置してカビとか生やすんだろ?・・信じられない。

そのカビをこそげ取って、残った真ん中だけ食べる。贅沢よね~♪

・・・・・・( ̄_ ̄|||) (できた由来が分かりそうな気がする。ぼそっ・・)

 扉を開けて入ると、ショーウインドウに品物が並んでいます。

たなつものSHOKUDO

(福島市)

 品揃えを見るに、オーガニック食材を売っている店のようであります。

 それにしても、キレイな店舗だ。

 で、さらに奥に進むと・・・

でた~!

  

 そこにあったのは、吊るした熟成肉。でも、カビが付いている様子はありません。

 もっともホントにカビが付いていたら、ベジタリアンにはつらいものがありますが。

←(だれがベジタリアンだ!)daddydaddy

 そしてお店の中は、既に超満員。ってか、ほとんど女性ばかり。

 こういうオシャレな店だったら、そりゃあ女子会とかに人気だろうな。

 え、どのくらいオシャレかって?

 それでは発表します。

 ワン・・・・

 

 ツー・・・・

 

 

 スリー・・・・・はいっ!!

 これですよ、コレ~~!! とてもラーメン屋には見せませんっ!

 ま、お店が満員のため、写真を撮るのがはばかられたので、「たなつもの」のホームページからお借りした写真ですが。

 こんなトコで『おい、オヤジぃ~ ラーメン二丁!』・・・

言えね~! ぜってー言えね~! ∑(; ̄□ ̄)

←(どうなることやら・・。)daddydaddy

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2 本日のご注文! Rio

 風雲急を告げる中、とにもかくにも、ウエイトレスのきれいなオネーサンに窓際の席へとご案内。

 あまりに場違いな雰囲気にのまれ、こけつまろびつ席に座ると息も絶え絶え・・・

メニューとおみジュおねがいします。(噛んだ!)

ちょっとお待ちください。

たなつもの店内

(福島市)

 うわぁ・・天上の照明までスタイリッシュだよ。なんか変な汗かいてきた・・。

ところでさぁ、そもそも「たなつもの」って何だと思う?

そうねぇ・・「そこつもの」ならウチにも居るけどね。

うぉいっ! (`∧´メ)ρ

ちょっと待って。こういう時のために・・

 と言って、ケイコが取り出したのが電子辞書。

 

ふ~む、「種のもの」ってゆー意味ね。

種!? 

 ・・つまり植物、あ、野菜の事か。やはり、オーガニックを大切にする店らしい。

 実は、ここを経営する「株式会社たなつもの」は阿武隈山麓グリーンファームや有機農産物生産団体「自然農法風の会」などの関連会社を持つ総合的な企業体。

 農食再生プロジェクトNPO活動団体も支援しており、「たなつものSHOKUDO」は“ドライエイジング・アンテナショップ”という位置づけ。

 有機農法による自然素材の美味しさを味わってもらうためにこの麺屋を作ったとのこと。

 ホームページによると、ご主人は「製麺屋の実家に生まれ、粉を挽き、生麺を打ち、最後に辿り着いたのが、先代がやっていた伝統製法で作られる干し麺【乾麺】であった」とのこと。

(うむぅ・・ただモノではない。あ、たなつモノか。)

たなつもの店の壁

(福島市)

←落書きみたいだ・・カッコいい。

はい、メニューお持ちしました。

 あわわわわ・・ということで、さっそく吟味。

 なお、壁の黒板にも書いてあるということで・・

岸波ほぅ、なるほどな。

 

ベジ中華キャロットスタイル・・ってのにしよ♪

岸波んじゃ僕は、稲庭かしわ中華そば(熟成塩)ってのに。

 注文を済ませたところで、何とか店内の写真を撮ろうとしましたが、なかなかうまくいかない。

 何せ女性客がいっぱい入っているので、「盗撮~」とか言われたら大変だし。

 仕方なく、テーブルの上からのギリギリショットで・・・

たなつもの店内

(福島市)

←下半分はテーブルorz・・。

 うん、なんだか分からない。

 うむぅ・・少し引いて・と。

 

 あ、ヤベ! 少し入っちゃった。(ま、いいか。小さくしとこう。)

 しょうがないので、また壁の写真でも・・・

たなつもの店の壁

(福島市)

←ボトルは飾りらしい。

 コレはケイコが座っている席の頭上の方・・ボトルがズラリと。

 大地震が起きたらダイジョブなのかと思ったけれど、どうやら中身は入っていない。飾りのようであります。

岸波(それにしても、これでラーメン屋とは。うむむむむ・・。)

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3 ベジ中華の驚愕! Rio

あのさぁ・・アレ、間違ってんじゃない?

 壁にチョークで描かれた野菜をながめていてケイコが言う。

岸波ん・・ジャパニーズ・ラディッシュ。・・どこが? Σ(・□・ )

たなつもの店の壁

(福島市)

←ボトルは飾りらしい。

ちがうよ、ジャパエスよ。

岸波あ! (○∇○) !

 たしかに「n」が抜けている。

 こんなスタイリッシュな店内で、まさかそんな小学生並みの誤字を刻もうとは!

岸波ぷぷぷ・・なんか急に緊張とけたぞ。・・あ!!(○∇○) !

 

岸波ケイコの頭の横! きゅうりってCucumber・・だよね?

あらららら・・。

 画竜点睛を欠くとは、正にこの事であるまいか。

 まてよ、よく見れば外にもあるんじゃないかな。o(・_・= ・_・)oきょろきょろ

 いや待て。ここは武士の情け。帰り際にそっとあのオネーサンにだけ教えてあげれば、ソンケーされるかも。ぷぷっ・・ヾ(=^▽^=)ノ

おまちどうさまでした~。

w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

稲庭かしわ中華そば

(たなつもの)

 キタキター! さっそくズルズルズル。

岸波こっ、これわぁ・・!

 乾麺であるというこの麺の何としなやかなこと! まるで異次元の美味しさだ。

 確かに稲庭うどんの舌触りは格別なものがありますが、これがラーメンとして食べてこんなにマッチするなんて。

 この麺は、秋田で稲庭うどんを作っている佐藤養悦本舗に特注した熟成乾麺。

 有機栽培された全粒小麦粉と国産菜種油を加えた、ここでしか食べられない「たなつもの」ならではの麺なのでございます。

岸波んまぁ~いっ!

 そして、このスープ。厳選した丸鶏、良質なエゴマ豚、様々な魚介と香味野菜が醸し出す恍惚の一品。

岸波うん、これだけ美味しいとオーガニック野菜のサラダなんかも欲しいとこだな。

安心して下さい。ついてます。

ええ~!(まだいたの!?)

 

 ラーメンの横が付け合わせのオーガニック野菜・・至れり尽くせり。

 ところが、本当の驚きはまだこれからでした。

 ケイコのベジ中華、こっちらー! (ノ*゚▽゚)ノ ウォォォォォン

ベジ中華そば

(たなつもの)

岸波なんだ、これわぁ・・!? w(゚o゚)w オオー!

 もう既にラーメンの概念をぶち壊し、ブレーンバスターでひっくり返し、回転エビ固めで華麗にマットに着地したような一品!(ハァハァ・・)

 思わず見合わす顔と顔。

キャロットスタイルって、こゆこと?

岸波ニンジンが形のまま入ってる?

 食べ始めたケイコは、本当に幸せそう。

 なんでしょうこの健康感。弥生時代にでも帰ったような自然感。

 だけどここの野菜・・甘いんです。どれもこれも。砂糖とかじゃなく、野菜そのものの底力から溢れ出す健康な甘さ。そしていい香り。

 これまでの人生で全く味わったことのない驚きのラーメンでございました。

 せっかくなので、この日に食べなかった「ランチプレート」もご紹介。

 ををををww~!

 野菜だけがオカズなのに、とてもリッチな気持ちになれるランチプレート。

 ご飯はもちろん自然有機農法の玄米(や雑穀米)。そして味噌汁ともにお代わり自由!

 野菜にかけてあるソースも「もちきびソース」や無添加の「豆乳マヨネーズ」などで、健康感たっぷり。

 そして何といっても、見た目に楽しい。←(ここ大事)

 お店の公式ブログでは、ここのイケメン店長さんが店の紹介をしていますので、せっかくどうもということで、ここに一部転載させていただきます。 (。_。)ペコッ

岸波このお店は、厳選した有機・無農薬の穀物を使い、伝統製法で油や穀物加工品を作っている、二本松にある株式会社GNSのアンテナショップとして作られました。

 社長が東京で干し麺を使ったラーメンを食べて感銘を受けたのが、お店を始めたきっかけです。社長自らが厨房に立つくらい気合が入っているんですよ。なので、僕は厨房もやりますが、フロアの方に立っていることが多いですね(笑)

 穀物を取り扱っている会社なので、穀物を美味しく、そして体に良い料理を召し上がっていただくことを第一に考えています。ただ、そのためには麺だけでは駄目で、他の食材や調味料も産地・製法を吟味し、すべて一流のものを使わないといけません。麺を作ってくださる秋田の佐藤養悦本舗さんや、各方面の方々に多くのご協力を頂いてできている一杯です。

 よく、ラーメンを食べて胃もたれしたり、健康や体重を気にされてラーメンを食べるのを避ける方がいますよね。当店のラーメンは、もちろん無化調で、胃もたれせずに軽く食べられるよう、油の種類などにも気を配ってます。なので、女性の方にも人気なんですよ。ぜひ召し上がっていただきたいですね。

紅茶とリンゴ
のスコーン

(たなつもの)

岸波美味しかったね、ケイコ。

初めての経験ね♪

岸波でもさぁ・・よく考えたら、麺はかん水が入ってない稲庭うどんだし、スープは洋風スープだし、ラーメンとは言えないんじゃない?

いいんじゃない。福島のここにしかないオンリーワンのラーメン屋があっても。

岸波……。(ここ突っ込むトコなのに、まともなこと言われてボケられない。)( ̄_ ̄|||) 

 いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪

 

/// end of the “その87 「たなつものSHOKUDO」” ///

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《追伸》

カリスマ彰が「ファッションの達人!」のラーメン道で、その55『つけ麺が無くなっても私は困らない』という記事を上げていますが、全く同感です。

 僕は先月、全国会議があって上京し、3回ラーメンを食べてきました。

 また、ケイコも別の日にお茶の会があって上京したのですが、二人の一致した意見・・・「今の東京のラーメンはしょっぱすぎて食べられない」。

 以前は普通の支那蕎麦屋だったところまで、代替わりで、脂ギットリ・超濃厚スープのいかにも身体に悪そうなラーメンになっていました。

 ま、もちろん、数多い東京のラーメン屋を数店で測ることはできませんが、二郎系にしても家系にしても“身体に悪そうなラーメン”が若者を中心に支持されているのでしょう。

 それも一つの文化の流れだと思いますが、還暦過ぎた身にはとても耐えられません。

 誤解を恐れず言えば、ラーメンの「ジャンク・フード化」が進んでいるような気もします。

 今回のオンリーワン・ラーメン「たなつものSHOKUDO」は、まさにそのアンチテーゼ。

 味わいもコンセプトも対極にあると言っていいでしょう。

 こういう店が福島に生まれたこと、僕は誇りに思います。

 と同時に、自然の大切さを身をもって感じ、再び自然と対峙して見つめなおしたフクシマだからこそ生まれ得たのかもしれません。

 

 では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !

お店の場所

←(たなつもの)

※パセナカMIsse内

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