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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2021.9.11】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 ハリウッド豪華キャストが放つ、
 衝撃のエロティック・ミステリー。

 これは2018年公開、メレディス・ダンラック 監督の『ポイズン あるスキャンダルの秘密 』のキャッチコピー。

 うわぁ、キャッチコピーからしてつまらない映画の典型・・内容で褒めるところが無いのでキャストが豪華とか言っちゃって(笑)

 しかも、こういうふうに個人名を出せない時は、たいてい大した俳優が出ていないというのも常。

 ということで、こうした映画に天誅を加えるのがカリスマ彰氏の使命なり。またも"絶対に観てははいけない"映画シリーズでございます。

ポイズン あるスキャンダルの秘密

(C)2019 Sight Unseen Pictures, LLC

 今週のご紹介は二本。個別のタイトルは以下。

1 今年のワースト決定!映画「ポイズン あるスキャンダルの秘密」

2 この黒幕は絶対にないよ!映画「バンテージ・ポイント」

 ではカリスマ彰、よろしくお願いします。

今年のワースト決定!映画「ポイズン あるスキャンダルの秘密」。"仕事が一段落後の短い夏休みに見た映画2本に怒り心頭!!"のタイトルで2本原稿をシネマアラカルトに送ります。もう1本もすぐ送ります。

1.「ポイズン あるスキャンダルの秘密」(2018年 メレディス・ダンルック監督1時間44分)

 夫はなぜ死んだのか?
 その謎は、毒のように妻を侵すーー。

 仕事が一段落したので、TV録画していた映画「ポイズン あるスキャンダルの秘密」を見た。

 どのレビューメディアでも2.5(5点満点)止まりなのでイヤな予感があったが見事に的中!

ポイズン あるスキャンダルの秘密

(C)2019 Sight Unseen Pictures, LLC

 ブリュッセルの自宅で拳銃自殺したベルギーの人気俳優をめぐるその妻(キャサリン・ウォーターストン)の真相究明のお話。

 それも事件から1年経った時点でのスタート。過去と現在が交錯してまずイライラする。

 さらに主役のキャサリン・ウォーターストンに全く魅力がないのが決定的。共演のマイケル・シャノン、ルーク・エヴァンスなど男優がみんな顔が似ているのは故意なのか?

 で、真相はなんだったのか?これだけはちゃんとやってくれよ!

 結局ベルギーという迷路みたいな国が主役みたいなどうにもならない映画だった。名探偵エルキュール・ポワロ呼んでこいや!

 現時点で今年のワースト映画だ!

 久しぶりに「時間返してくれ!」の映画見た。 これが本当のポイズンだわ(笑)。

◆映画.comの解説から引用

 謎の自殺を遂げた人気俳優の妻が真相を突き止めるべく奔走する姿を描いた官能ミステリー。ハリウッド進出を控えるベルギーの人気俳優ステファンが自殺した。第一発見者の妻キャサリンはステファンを愛していたが、彼は人気商売の裏でドラッグに手を染め、パーティでは女性たちに声を掛け、自殺直前もパパラッチに写真を撮られていた。世間で様々な憶測が囁かれる中、夫の自殺の原因を探るべく動き始めたキャサリンは、彼が通っていた怪しいクラブにたどり着く。

 主人公キャサリン役に「ファンタスティック・ビースト」シリーズのキャサリン・ウォーターストン。共演に「美女と野獣」のルーク・エバンス、「シェイプ・オブ・ウォーター」のマイケル・シャノン。WOWOWでは「夫の秘密」のタイトルで放映。


2.「バンテージ・ポイント」(2008年 ピート・トラヴィス監督 1時間30分)

 大統領を狙撃した1発。
 容疑者は8人。
 真相は1つ。

 仕事が一段落して短い夏休みをとった。まあA級の傑作、名作、大作ではなくB級のエンターテインメント作品でリラックスしようと思って選んだのが映画「バンテージ・ポイント」。

 しかし、この映画もリラックスどころか怒り心頭!もうやりたい放題のトンデモ映画だったのだ。

バンテージ・ポイント

 スペイン・サラマンカの広場でアメリカ大統領が演説。ここで大統領が過激派から狙撃される。さあ撃ったのは誰だ?というサスペンスアクション映画だ。

 それにしても:
1.狙撃の黒幕がこれはないだろう!これならなんでもありじゃないか。酷すぎるよ。

2.それにアメリカ大統領に替え玉はないだろう!北朝鮮ならあり得るが。大胆過ぎて笑える。

3.大統領警護のSPがこんなにアホで弱過ぎていいのか!

4.ここに居なさいと言われたのにふらふらする子どもが危機に遭遇して、映画をなかなかスリリングにしているが、これにイライラさせられる私のような鑑賞者もいるのだ!

5.この映画のwikipediaに映画館大賞「映画館スタッフが選んだ2008年最もスクリーンで輝いた映画の85位」だそうだが、それって大したことないってことじゃないの?

6.主役のデニス・クエイドはなんで精神を病んだのか?以前大統領が狙撃されたことに責任を感じている?そんな人物を再びSPに選ぶものなのか?演技も渋過ぎないか?これは賛否両論だろうが。

7.スペイン・サラマンカ(人口15万人)みたいな小さな街の広場でアメリカ大統領が演説するのかなあ?ちょっと違和感がありすぎ。

 同じショットを8回も使い回す(斬新な映像表現という評価あり)など金がかかっていないのがすぐ分かるが、やはり金がかかっていないのがミエミエだが結構ハラハラドキドキさせられるカーチェイスまであるし、面倒くさいことを言わなければ、1時間30分の短かさで、ある程度楽しめる映画ではある。

 でも、繰り返すけど、あの黒幕はないよ、マジ。

◆allcinema ONLINEの解説から引用

 一発の凶弾が巡る真実を追った豪華キャスト競演のサスペンス・アクション。大統領狙撃の瞬間を目撃した8人の異なる視点から暗殺事件の真相に迫るさまをスリリングに描く。出演は「デイ・アフター・トゥモロー」のデニス・クエイド、TVドラマ「LOST」のマシュー・フォックス、オスカー俳優フォレスト・ウィテカー。

 テロ撲滅の国際サミットが開催されるスペインのサラマンカ。大観衆を集めた広場では、アシュトン米大統領によるスピーチが行なわれようとしていた。だが、演説が始まろうとした矢先、一発の銃声が轟き、大統領が狙撃されてしまう。続いて爆発も発生し、一瞬にして広場が混乱状態に陥る中、シークレット・サービスのトーマスとケントは狙撃犯の捜索に奔走する。そして、市長を護衛していた地元刑事エンリケの証言や、観光客のハワードが収めていたビデオカメラの映像などから、複数の容疑者が浮上するのだが…。

 

/// end of the “cinemaアラカルト268「仕事が一段落後の短い夏休みに見た映画2本に怒り心頭!!”///

 

(追伸)

岸波

 そもそもアレだろ・・「B級のエンタメ作品でリラックス」というところが間違ってないか?

 B級ってことは低評価じゃないか。僕は4.0未満の映画は避けるけどなぁ。

 まして『ポイズン・・』の方は日本未公開・・ってことは、誰も買い付けなかったという事だよね。

 それと、ダメな映画の特徴の一つは日本語のキャッチコピーだと思うな。

 褒めるところが無くて"豪華キャスト"とかが典型だが、『バンテージ・ポイント』の方もどっかで聞いたような有り合わせのコピーだ。

 きっとキャッチコピーを考える方も、ダメな映画には力が入らないんだと思うなぁ。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

バンテージ・ポイント

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト269” coming soon!

 

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