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 #120 大地の恵みと災い

by hasimoto
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◆歴史上最も重要とされる13の文明のうち11が断層の上に都市を築いていたという。

◆厚さ百キロにも及ぶ巨大な岩盤の板・プレートで地球は覆われている。その数十数枚の地中深くの灼熱の溶鉱炉では、貴重な鉱物がつくられるが人は炉に近づけない。

◆断層という「大地の切れ目」があって初めて、人類は銅や鉄を手にすることができた。古代文明は断層がもたらす恵みで育まれ、時にその凶暴さで滅びた。恵みと災いの微妙なバランスの上に繁栄があった。日本もまた然りだ。

◆敦賀原発の下に活断層はあるのか。原子力規制委の専門家たちが「その可能性が高い」と判断した。専門家の一人は「こんな断層が原発敷地内にあること自体、異常事態」と言った。なぜ、異常がまかり通ってきたのか。

◆敦賀原発2号機を造る際の調査で、既に活断層の存在を示す調査結果が出ていたともいう。なぜ、国と日本原子力発電は「危険なし」と判断したのか。疑問は検証されねばならぬ。

◆規制委の判断を伝える同じ新聞に、鉄の鎧を着けたまま火砕流で死んだとみられる古代人の骨が、群馬県で見つかったという記事があった。噴火した榛名山の山の神を鎮める儀式の最中の死かも知れぬという。この大地を畏れよ、さもなくば滅びん。古代からの使者は、そう告げているかのようだ。

 

 

 

葉羽 「大地の恵みと災い」について

 活断層・・原発立地・・火砕流に立ち向かうようにして死んでいた古代の勇者・・象徴的な符号のような気がしていろいろ考えさせられます。


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